コピー
R情熱淫魔『アウルムさん』 "暗がりの森”魔素量が多く、魔物も多く住むという特級危険区域に指定されるこの森に風変わりなSALONがある。Dと呼ばれる伯爵が魔神を呼び起こそうとしたという伝説とも言える事件があった館を改装して営業しているのはKと呼ばれる召喚術士だ。 彼は主にサキュバスを召喚して、人と魔族のコミュニケーションの場としてSALONを開いた。月日は流れ、開設から三年ほどたった今では国家やギルドの監視の元ではあるが”比較的安全な施設”と認可レベルが上がっている。 「ふぁ〜 気持ちの良い朝ですね〜」 窓から朝日が差す少し前に気持ちの良さそうな起床の声を上げたのはSALONで活躍するアウルムさん。彼女の朝は早い。 「さて!」 部屋に完備されているシャワールームで気分をスッキリさせると、得意の空間魔法で収納しているゴスロリ風メイド服を着用する。 「おはようございます♪ モブさんにザコさん… 貴方はシタツパさんでしたね?」 彼女が挨拶をしているのは館警備の夜勤をしていた黒服達。森に住まう魔物や野盗の類いから館を守ってくれる警備部のスタッフには最下層の者達にも敬意を払う。 「ええ、彼らがいるから私たちは安心して暮らせるのです。挨拶は当然なのです!」 礼儀正しいアウルムさん。彼女はまずキッチンへ降りると前日に下ごしらえしておいた食材のチェックをし、テキパキと下準備をしながら別空間から巨大肉などを取り出す。 「これ? これはマスターのお友達の朝ご飯です♪ 大切なマスターのお友達も館を守るセキュリティに参加してくれますので、感謝の印なのです!」 召喚術士Kは特に大切な魔物を友達と称しているらしい。六年前に起こった災厄の魔王戦において活躍した彼を支えた強力な魔物達。彼らもまた館を守る守護者であるのだ。 =中略= 「さて!マスターを起こしに参りましょう♪」 帰ってきたのが夜遅かったので、お休みの前に甘酒を召し上がって頂いたのですよ〜と微笑むアウルムさん。少しでも長く寝ていて頂きたいけど、寝過ぎも体に良くないのですよ〜と主の健康を気遣う。 「一度起きて、もし疲れが抜けていらっしゃらなかったら…」 得意のマッサージでデトックスをして甘美な眠りへと再度誘うと言う。 「あら?お部屋にお帰りになってませんね。また召喚部屋でおやすみなのですね…」 マスターKの自室は整頓されたまま、空であった。どうやらマスターKは執務室を兼ねる召喚部屋で寝てしまっているらしい。 ”ぎぃ〜〜” 三階にある召喚部屋。主である召喚術士Kがサキュバスを召喚するこの部屋は、館の中で最も大きな部屋の一つであり、簡単な仕切りで彼の執務室や仮眠室を兼ね、キャスト達の交流部屋としても機能しているという。今その扉が元気に開いていった。 「あ あそこですね♪」 アウルムさんの視線がクッションが大量に引き詰められている場所に寝ている黒衣の男を見つける。マスターKだ。 「さぁ 朝ですよ〜 マスター♪」 アウルムさんの手がマスターKを優しく撫でる。 「…? マスター?」 反応がない。アウルムさんの手が止まる。そして… 「きゃーーーーーーーーーーーーーーっ マスターーーーーーーーーーーっ」 絹を引き裂くような悲鳴。そう…アウルムさんの目の前でマスターKは… ”死んでいた”
スレッドに戻る
妄想日和(グラビア掲示板)
掲示板カテゴリ検索
写メ/待ち受け
動画/ムービー
音楽/エンタメ
雑談/その他
趣味/スポーツ
無料レンタル動画まとめ
e-Movie
無料レンタルBBS
ebbs.jp