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㉗不可思議な最悪 ゾクッ… Kに悪寒が走る。呪戒虫の記憶は忘れたくても忘れられない出生からの文字通りの呪縛である。これにもう一つの呪いが加わるとマナは言うのだ。 「こちらもまた私でも解呪出来ないものです。その意味合いは異なるけどね」 「おばあちゃんでも解けない呪いかぁ…」 「呪戒虫と異なるのは、恐らくは高位呪具を用いているという事。これは呪具を破壊しない限り解けないのよ。何しろ呪い返し的な解呪が通用しません」 言い換えると、呪戒虫の呪いは高位呪具ではない方法でKを蝕んでいる事になる。 「ただ…」 「? ただ?」 「おかしな点というか、合点がいかないというか…」 不思議な事になっているとマナは首をかしげた。 「高位呪具での呪いといっても、貴方も防御結界を張っていたと思うのよね?こんなに綺麗に決まるかなぁ〜というのが一つ」 「もっとあるの?」 ただでさえ厄介な状況に分析がしにくいノイズがある。それがマナのいう結構マズイなのだとKは察した。 「決まれば即死にも出来る呪いのようなんだけど、何故か保留状態になっています。これが二つめ」 「え… それじゃあ何時死んでも可笑しくないとっ??」 「術者がスイッチを押せばね。でも…まずは”押さない理由”がわからない」 「…押せば良いと?」 恨みがましい目でマナを見つめるK。 「違いますっ きついはずなのよ。保留状態って。何しろ回避不可の呪殺が発動しているの。それを必死に止めるのも苦行なら、止める事で自身に呪いのエネルギーが返ってくるリスクもある。それなのに止めているって事」 「間違えたので解呪中…って事だったら嬉しいけど。それは無さそうだね…」 「三つ目は、せっかく止めているのにも関わらず… その呪いのエネルギーをね…」 ”呪戒虫が食べているって事よ”
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