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㊼管理召喚術士 「やあ、いらっしゃい」 召喚部屋の一角に大量のフラスコやら機械類やらが置かれていた。その中で忙しく動き回っているのが災厄戦の英雄の一人、錬金術士ラプルスその人である。 「どうぞ、こちらへ」現在調整中…となっている召喚陣の横には別室にあったソファーが5つほど運び込まれていた。キャスト室も兼ねる部屋なので、研究・作業スペースと境界を作るためであったが、今は会話スペースとなっている。 「あ、マナさん!」 「はぁい、リオちゃんにルリカちゃん。こんにちは♪」女神の如き笑みを浮かべているマナは優雅にティーカップをテーブルへと戻した。 「あ、マナお姉様。こちらが例の書類です!」美少女ルリカがテキパキとした動作でマナに書類の束を渡す。 「あら〜、ルリカちゃん優秀ねぇ〜」ルリカの頭を撫で撫でするマナ。 「なんの書類…です?」 ルリカの変わり身に突っ込みたかったリオだが、不用意に突っ込むわけにはいかず、無難に気になった事を聞くに留めた。 「管理召喚術士の登録証など諸々ですよ。リオリオ」 「管理…召喚術士って?」 「リオリオ〜、魔術師の素養を持つ貴女が知らないだなんて…」 ”スリスリスリスリ〜”刹那の早さでリオの胸に飛び込んだルリカが神速で顔を擦りつけた。 「にゃあぁ〜〜!!」リオの嬌声。 「今回はこのくらいで許してあげましょう」殴られる前に離脱し、今度はマナの膝に正座をしたルリカは、マナから管理証を借りるとリオの前に広げた。 「先日、アウルムさんの奇策でマスニーの死を偽装しましたよね?となると、現在ド・レインには召喚術士不在で魔族や魔物が蔓延っているって事になってしまうわけですよ」 「あ、そうか!」素で納得したリオだったが、再びルリカが飛びかかってくるかもと思い両手で胸を死守する構えをとっていた。 「ですから、このマナお姉様をド・レインの新たな主って事にして!制度上の不備がないように動いたわけです」 「それにしても早かったわね〜」ルリカの頭と顎?を撫でながらマナが感嘆の声を漏らす。 「ごろにゃ〜。ええ、私は何時でも出前迅速がモットーですから♪」マナの膝の上でルリカが喉を鳴らす。 「こちらも丁度出来たところだよ」ぬっと顔を出して会話に入ってきたのはラプルスである。 「そうそう!これこれ♪ これで準備は整いました!」 マナの膝に負担を掛けずに飛び上がるという地味な妙技をみせたルリカはラプルスの眼前へと着地する。
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