限界の果てに…

第４話

訓練所に入ると殺伐とした風景が飛び込んできた。お世辞でもきれいな場所とは言えない状態であった。椅子は穴が開き、綿が飛び出していて、テーブルは今にも崩れそうなものだった。

ナナ(大丈夫なのかな？)

不安になるナナ。

他を見渡してみると窓口が3つ。それぞれの窓口に[初心者訓練]・[個人訓練]・[集団訓練]と書かれたプレートが張られていた。

ナナは勇気を振り絞って窓口に歩み寄った。

ナナ「あ、あの…すいません」

初心者訓練の窓口で下を向いて事務作業をしていたスラッとした女性が顔上げにこりと笑いかけた。

受付嬢「こんにちは。初めまして、よね？」

ナナ「は、初めまして。この紙を見てここに来たんですけど…」

と、招待状を受付嬢に渡した。

受付嬢「あら、新人さんね。じゃあ、椅子に座ってちょっと待っててもらえるかな？準備ができたら呼ぶから。」

ナナ「わかりました…」

すると、受付嬢は紙を持って奥に消えていった。指示通り椅子に座って待つナナ。ギシギシと椅子が揺れ不安を誘う

待つこと10分…

受付嬢「ナナちゃ～ん。一番左の扉から入って、奥に部屋があるからそこで待っててくれるかな？」

ナナ「わかりました…」

何の説明もなく奥の部屋に通される。

第４話終了
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