限界の果てに…

第７話

シキ「さて、講習について説明するぞ」

ナナ「はい。わかりました。」

話しながら2枚の紙を取り出した。

シキ「第１が採取講習。これは依頼するものを採取してくること。第２に討伐講習。これはモンスターを狩ってくること。以上だ。」

ナナ「………えっ……それだけですか？」

シキ「もちろん。他に何か聞きたいか？」

ナナ(ええぇ～何この説明

全然説明になってないよ

)
　　「武器の扱いについてなんですけど…」

シキ「弓をセットし、弦を引いて放つ。以上だ。」

ナナ「はい…」

教官の勢いにうなずかざるを得ないナナ。

ナナ(この人教官だよね

なんでこんな雑なの

)

シキ「ではこれを持ってギルドに行くがいい。受付に提出しクエストを行ってこい。」

と手渡された紙に、ひとつには「採取クエスト」、もうひとつには「討伐クエスト」と書かれていた。

ナナ「これ”クエスト”って書いてあるじゃないですか!?講習じゃないじゃないですか!!」

シキ「ヌハハハハ

実践で学ぶのが一番の近道なのだ。安心しろ、超安全なクエストだ。」

ナナ(なんていい加減なんだ……。)

シキ「いい加減ではないぞ。経験上こうなったのだ。では最後にこれを貸し出そう。ポーチ、ナイフ、ハンターの手引きだ。」

といって、それぞれのものを取り出しテーブルに置いた。

シキ「ナイフは素材を剥ぎ取り、持って帰ってくるために。ポーチはアイテムを入れるために。しかし限界があるため、容量を考えて使うのだ。手引きは採取した素材の説明や武器の説明など、ハンターにとって基礎的なことが書かれているものだ。我輩の教えはすべてここに書かれているため熟読するように。ヌハハハハ

」

ナナ「はい…。」

シキ「では幸運を祈る。ヌハハハハ

」

ものの5分で説明は終了した。

第７話終了
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