限界の果てに…

第８話

ナナ「ありがとうございました～」

様々な道具を持って訓練所をでたころには太陽は真上に昇っていた。

ナナ「もうお昼か～やっぱり暑いな」

ポッケ村は四季がない。基本的に常に25℃くらいの気温がある。たまに”裸族”と呼ばれる、衣類をあまり身につけない人々が現れるほどだ。また雨はほとんど降る事はない。降った際には”古龍クシャルダオラが近くに来ている”と噂されるほどだ。

ナナ「お腹も空いてきちゃったし、今日はなんか食べて行こ～」

ギルドから離れるとハンターが集まるため、食堂や居酒屋がたくさん並んでいる。

ナナ「今日は空いてるかな～？」

ナナには行きつけの店があった。その名も「Hunter's Kitchen HOKA」。マスター(ホカ)が自分で狩ってきた食材を調理している、という噂もある鮮度が売りの食堂である。奥さんと2人で切り盛りしている。

店内に入るとまばらに客が座っていた。ナナはいつも座るカウンターに向かった。

ホカ「いらっしゃい!!おっ、ナナちゃんか。珍しいね～ヒューイと一緒じゃないなんて」

ナナ「ホカさん、奥さんこんにちは。一人は確かに久しぶり…かも。最近は自分で作ってたから。」

奥さん「ナナちゃん。いらっしゃい。はい。お水。今日は何にするの？」

ナナ「ありがとうございます。えっと…今日は何を狩って来たんですか？」

ホカ「今日はな…肉食獣の卵だ!!」

奥さん「卵って清算ｱｲﾃﾑじゃないの!?」

ホカ「冗談だwポポ肉のベーコンがあるからそれを使ったパスタなんてどうだ？」

ナナ「じゃあそれお願いします」

ホカ「はいよ～ちょっと待っててな」

ナナはこの店が好きだった。始めは兄と2人で行っていたが、今は2人の人柄に惚れ、親のように慕う関係になってからはたまに1人でくることもあった。

第８話終了
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