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[61]ヒロ
07/09 12:08
さーて、金曜日だ…どうにか間に合った( ̄▽ ̄;)
23話、不死者
10分程経つと麻利央は目を覚ました。
「うう…!?」
フラフラと立ち上がりながら周りを見回すとヘラが綺麗な女性の姿に変わり、倒れていた。
・
・
・
麻利央は不用意には近付かず、その場でしばらく様子を見る。
「う、うう…]
すると女性が酷くうなされながら飛び起きた。
「あ…」
女性は飛び起きると麻利央に気付いて直ぐにその場から逃げようとした。
「まって!!」
麻利央が走り去ろうとした女性に叫ぶと振り返って口を開く。
「ごめんなさい…」
女性は謝りながら涙を流した。
「私も一緒なんです!!だから逃げないで下さい!!」
麻利央は自分の意識をノスフェラトゥと呼ばれている者に乗っ取られた時の記憶が残っていた。
それゆえにヘラに意識を乗っ取られるこの女性と離れたくなかったのだ。
女性は麻利央の言葉に安堵してその場に泣き崩れた。
30分後、
麻利央は女性を落ちつかせ万里逹が逃げ込んだ廃墟に行き、万里逹を見つけると奥の崩れかけた部屋で話を始めた。
「私は麻利央です。」
万里逹が女性を警戒してチラチラと横目で見ていると麻利央がそれを誤魔化す様に大きな声で話した。
麻利央の声に万里と子供逹はびくっとするが万里は直ぐに失礼な態度だったと反省し話す。
「私は万里です。この子が正也でこの子は葵です。」
女性はおどおどしながら口を開く。
「私は…依岬、宮田依岬です。」
麻利央逹は女性が話してくれた事で安心した。
ザッザッ…
しかし、その束の間の安心は廃墟に何者かが入ってきた足音で崩れた。
麻利央はみんなを見て口の前に人差し指を立てて物音を起てない様に合図すると左腕を剣に変えて入口へと音を消して歩く。
ザッザッ…
麻利央は足音が近付いてくると瓦礫に隠れて様子を見る。
ザッ…
麻利央は自分に気付かず横を通ろうとする人影が見えた瞬間に飛びかかる。
ガキィン!!
隙をついた麻利央だが剣ごと弾き飛ばされた。
「くっ!!」
麻利央が見ると日本刀を構えた男だった。
麻利央は男が味方なのか敵なのか分からなかったが自分を弾き飛ばす程の強さにみんなを逃がそうと叫ぶ。
「逃げて下さい!!」
「麻利央君かい?」
男は叫ぶ麻利央を見て優しく微笑みながら名前を呼ぶ。
「何故知って、貴方は!?」
麻利央は驚いて男に訪ね返すと…
「クロ君と刹那ちゃんに探す様に頼まれてな。」
麻利央は直ぐに剣を元に戻して男に話しかける。
「クロさんと刹那さんは無事ですか!?」
「ああ、県庁付近の建物を調べてるよ。」
麻利央はクロと刹那が無事だと分かりその場にへたり込んだ。
「よかった。」
続く
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