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ようやく一区切りできた( ̄▽ ̄;) さて、物語はこれでしばらく閉館となります( ̄▽ ̄;) 24話、目的違えど同じ道 「こっちです!!」 麻利央は男が仲間と知り、万里逹の元へと案内した。 「なっ!?」 男は万里逹を見るなり刀を抜いて睨んだ。 驚く麻利央逹だったが依岬が立ち上がり男に叫ぶ。 「兄さん!!」 依岬の言葉に麻利央逹は驚き戸惑うが男は凄まじい速さで依岬に駆け寄り首筋に向かって刀を振る。 ガキィィィン 麻利央が寸での所で男の刀を受け止めた。 すると男は先程までの優しげな表情とは一変して激怒して叫ぶ。 「邪魔をするな!!」 ブン!! チッ 突然豹変した男に驚きながらも依岬を守った麻利央だが男の殺気は凄まじく距離を取る為に依岬を抱えて後ろに飛び下がるが男は凄まじい速さで追撃した。 スタッ 「…!?」 麻利央は直ぐに立ち上がろうとしたが足に痛みを感じて視線を向けると飛び下がる方が早かったはずだが斬られていたのだった。 速すぎる…麻利央は自分が斬られた事に気付かなかった事と着地してから遅れて痛みが走った事に恐怖した。 相手は間違いなく自分より強い… どうすれば…頭をフル回転してこの状況を打破しようと考えるが何も思い浮かばずただ睨み合う事しかできずにいた… しばらく睨み合いが続いていたが男が口を開いた。 「お前逹は何もわかっていない…依岬、せめて俺が楽にしてやる。」 麻利央は気付いた、男は依岬の兄でヘラが中にいる事を知っているから妹を殺そうとしている。 だから男は苦悶の表情で戦っているんだ。 どうにかして止めないと… 麻利央は自分の腕を見て心の中で叫ぶ。 助けてくれ… 我ニ願ウカ贄ヨ 頭の中で声が聞こえると同時に麻利央は意識を失う。 男は依岬に斬りかかる瞬間、麻利央から凄まじい殺気を感じると動きを止めて麻利央に刀を向ける。 麻利央はパキパキと音を立てながら変化する。 表面は蛇の鱗の様な物で覆われ、左目が紅く変わり左腕が黒く禍々しい蛇の形に変わると口を開いた。 「我ハ贄ノ願イ叶エヨウ…」 麻利央の声が変わっていた。 その声を聞いた男の頬から冷や汗が流れた。 男は麻利央の眼を見ると刀を床に落とし、その場に崩れ落ちる様に倒れたのだった。 30分後 麻利央が意識を取り戻すと廃墟にはクロと刹那も来ていた。 「話しは聞いたよ、あんたと同じような人が他にもいたんだね。」 刹那が麻利央に向かって話すとクロは落ち込んで座り込んでいた依岬を見ながら口を開く。 「博士…兄ならどうにかしてくれるだろう。」 「本当か!?」 クロの話を聞いた亜門がクロの肩を掴んで叫ぶ。 こうして麻利央、万里、クロ、刹那、亜門、依岬、は正也と葵を連れて、それぞれの僅かな希望を信じて長く険しい旅の道を歩み始めたのだった。 第一部 完
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