<img src="http://img.ebbs.jp/emoji/E/176.gif" border="0" class="emoji" />一服休憩所・竜<img src="http://img.ebbs.jp/emoji/E/176.gif" border="0" class="emoji" />

真面目な話しをすると…
かつての中国から沖縄に渡来した、古流の沖縄空手。力とパワーの反復トレーニングの西洋スポーツ武道とは異なり、７２箇所の経絡を叩いて半身不随にしたり、唖にしたり、抜手で敵の内臓を突き破り、あるいは内臓を引きちぎる凄まじい技があった。正確に当身の急所である『天道』『虎点』『眼間』『仰兎園』『霞』『松風』『村雨』『水月』を捉えたならば、即死もありえた。
ともかく、西洋スポーツ化されて筋トレを基準とする近代スポーツ空手や、ポイントだけを取る競技空手の練習法では、一撃必殺をもって人間を殺す事は出来ない。これはボクシングでも同じで、殴り合いの中で、戦意を喪失させ、あるいは頭部を殴って脳震盪に至らしめ、顛倒させると云う競技であり、瞬時に人間を殺す事を目的にしていない。
一方、人間が手足のよる空手の攻撃をマトモに食らった場合、まず骨折が考えられ、例えば腹部や脇腹に攻撃を受けた場合は肋骨を骨折する事が考えられる。また、顔面に攻撃を受けた場合、正拳の場合は顎の骨を骨折したり、歯を損傷したり、頸動脈に攻撃を受けた場合は頸椎の損傷が考えられる。更に目に硬拳や貫手を喰らった場合、失明する事がある。
しかし、これをもってしても直接的に、瞬時に、一撃で殺す事は出来ない。ただし、顔面に掌底で鼻骨を攻撃された場合は、鼻骨の尖端が脳に突き刺さり即死に至らしめる事が出来るが、これは正拳による方法ではなく、あくまで掌底攻撃の『発気術』を知らなければ、素人には用いる事が出来ない特殊な技法。
打撃系の武道のノックアウトを誘引する打撃法は、肉体表面への外表部分の衝撃ではなく、内面の内部衝撃が伝搬しなければ、ノックアウトを誘引する事は出来ない。これは人間の身体が固体物ではなく、流動体で出来ていると言う事を物語っているから。ノックアウト状態というのは『死んだ状態』ではなく、脳震盪状態なのである。

押忍。