<img src="http://img.ebbs.jp/emoji/E/176.gif" border="0" class="emoji" />一服休憩所・竜<img src="http://img.ebbs.jp/emoji/E/176.gif" border="0" class="emoji" />

ブルース・リーは云う……肉体の使い方を学ぶと同時に自己を理解する事。
私は特定の流儀は教えない。
もう流儀を信じていないからだ。
戦う時には流儀は関係ない。
中国式とか日本式とか､そんなモノに私は縛られない。
なぜなら３本の腕に４本の脚を持つ人間はいないし戦い方にはいろいろあるからだ。
地球に別の種類の人間が現れない限り､工夫次第で戦えるはずだ。
２本の腕と２本の脚、それを最大限に使う工夫をすればいい。
腕の振り方にも真っ直ぐカーブ。
遅くなるが円を描くモノもある。
だが状況次第では有効だ。
脚の動きも同じ事だ。
そして行き着く所は一つ…
その動きの中でどう自己表現出来るかだ。
私にとって､マーシャルアーツとは自己表現手段だ。
これは非常に難しい。
格好良く見せるだけなら簡単さ。
チヤホヤされてそれなりに楽しいだろう。
本物らしく見せる事も出来る。
見せかけだけの動きで人を魅了できる。
だが、自分を偽らず､率直に表現する事。
正直に自分を見せるのは､実に難しい事なんだ。
思い通りに動けるよう鍛錬する必要がある。
条件反射の訓練だ。
心技一体というヤツさ。
わずかの誤差も許されない。
殴ろうと思ったら絶対殴る。
鍛錬すれば拳に精神が宿るんだ。でなければ意味がない。

パンチを出すのは拳だけじゃない。
全エネルギーをそれにつぎ込むんだ。
それが武器になる。
達人は緊張せず相手に備えるんだよ。

by ブルース・リー