特撮倶楽部『チャンバラと忍術編』

>>44
匿名様、
こんばんは。

当時の詳しい記事です。
姫路城の白壁　手裏剣でキズ　”007”ロケ隊

【姫路】映画『007は二度死ぬ』の撮影隊が国宝姫路城内でロケ中、重要文化財の土ベイに手裏剣で約五十カ所のきずをつけたことがわかり、姫路城管理事務所は二十二日、文化財保護委員会に報告するとともに、ロケ隊に一時撮影中止を命じた。昭和十三年、松竹ロケのとき火薬を使いすぎて重文の石ガキの一部をこわして以来の事故。

ロケは二十日から城内で始り、同管理事務所の調べによると、二十一日午後二時から約二十分間、備前丸から太鼓やぐらに通じる長さ約三十メートルの土ベイの前で、板製の人形五個に忍者部隊五人が、約ニメートルの距離から八方手裏剣を投げる場面を撮影中、人形をはずれて幅、深さとも二、三ミリ食込み、なかには幅三センチ、長さ五センチ近く白壁をえぐりとったものもあった。

【管理人・注】このシーンは本編中でもハッキリ確認できます。確かに人形と人形の間の壁には無数のキズがあり、応急措置で修復しているようにも見えます。

【昭和41年（1966年）8月23日付　朝日新聞（夕刊）】

姫路城ロケを中止　『007』撮影隊が謝る

【姫路】007撮影隊の日本側製作担当者根津博さんは二十三日正午、姫路城管理事務所を訪れ、重要文化財の土ベイを傷つけたことを謝罪するとともに、姫路城ロケを中止し、今後”城外”で小規模な部分ロケをしたいと、了解を求めた。

撮影は二十三日までの予定だったが、この日は前日に続く悪天候で撮影できなかった。しかし、必要なシーンはほぼとってあり、二十四日はスケジュール通り本隊は和歌山・那智へ向う。