モノクロームの夢★ｳﾞｨﾝﾃｰｼﾞ白黒ﾇｰﾄﾞ

[400]SHIRIAI

01/28 21:44

【妄想小説】2

『果実』

劇場の見回りを終え、私は事務所へ向かった。
踊り子の楽屋の前だけはいつも足早に通り過ぎるのだが、その日は人の気配もないので恐る恐るドアを開けてみた。
突然私は薔薇園の芳醇な世界へと迷い込み、花の蜜を求める蝶となって彷徨う。
真紅の薔薇を見つけた漆黒の蝶はアルプスの尾根さえも軽々と超えて花びらへと辿りつく。
そして目の当たりにする真白き果実、二つの果実！

我にかえり周りを見れば、踊り子達に囲まれていた。私は固まった。そのまま彼女達のなすがままである。

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[399]SHIRIAI

01/28 21:09

【妄想小説】

『喘ぎ声』

目がさめるとドアが少し開いていて、薄明かり。この隣部屋の方から数人の女性の声がしていて、ベッドに妻の姿がない。事件に巻き込まれたか、と飛び起き忍び足で部屋を出れば、喘ぎ声。「大丈夫か？！」と部屋のドアを開けると、
「ああ、貴方、丁度良かった。ご近所の奥様方とSMゴッコしてるんだけど、」
「お邪魔してますー。」とお二人。
「ねえ、鎖の繋ぎ方はこれでいいかしら？」
皆さんSMをやるのは初めてらしい。
「あ、ああ。それで良いんじゃないか？じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさーい。」と三人声を揃えて言う。
私は、「なあんだ、心配して損した。」
と寝室に戻り夢へと向かった。