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(最後の霧島賞で親子丼) 霧島賞という特別レースは夏の小倉競馬の風物詩のひとつだった 全国の中央競馬のなかで 小倉の番組だけにある九州産馬限定レース 北海道日高産に押されて年々弱体化しながらも 準オープンにあと一歩のところで どっこい生きていく姿には 明るく豪快な九州人のたくましさが投影されていた その霧島賞が平成9年からは小倉から姿を消し 地方に移った したがって平成8年の霧島賞は小倉での最後のレース 中央競馬最後の霧島賞 そこで前代未聞の珍記録が飛び出した 最後のレースを惜しむかのようにエントリーしてきた九州産馬は14頭 霧島賞には珍しい多頭数 まずカシノリュウジンがマイペースで逃げた 9番人気の牡5歳馬 ゆっくりと先行し 4コーナーを回っても余裕十分に後続を引き連れる そして直線半ばで一気にスパートすると カシノリュウジンは2馬身ほど後続を突き放した が その瞬間 内に滑り込んできた鹿毛馬がいる 十番人気の牡4歳馬カシノテンリュウだ 見る見るカシノリュウジンとの差はつまり ゴールではカシノテンリュウが内からクビ差かわして先頭で勝負をつけた 10番人気と9番人気の馬連AFは11230円の万馬券 しかしこのくらいの配当では小倉のファンは驚かない 枠連時代に12万3410円の記録を生んだ競馬場だ 大穴には慣れている だが1、2着の2頭がとんでもない親子丼だったことにファンは一瞬目を疑った カシノテンリュウとカシノリュウジンは年齢こそひとつ違うが ともに父シンウルフと母トモリュウシンゲキの間に生まれた全兄弟だ そして馬主はともに柏木務オーナー ともに鹿児島県の釘田義教さんの牧場で生まれていた さらに両馬とも須貝彦三調教師の管理馬だから 馬主、生産者、調教師がみなおなじうえに 馬の父と母まで一緒の一つ違いの兄弟 さらにさらに なんとこの2頭を世話していた厩務員までもが同じ人だった これぞまさしく究極の親子丼 空前絶後の珍記録
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