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(誰もが泣いた快速馬) 昭和40年の第32回ダービー優勝馬キーストンの馬名は アメリカのペンシルバニア鉄道特急からとったといわれている 他馬の存在など全く知らないかのように超然と走るこの馬の姿は その名前にふさわしかった 距離の壁があって菊花賞は2着 春の天皇賞も5着 しかし 2000メートル以内なら 小気味よいピッチ走法で特急列車のようにまず確実に逃げ切った 24戦18勝の戦績で迎えた昭和42年 阪神競馬場の阪神大賞典 鞍上は山本正司騎手 新馬戦からダービー、菊花賞を戦った主戦ジョッキー 負担重量の59キロはすでに3度も経験済みで 3度とも勝っている 当然の1番人気で 誰もがこの小柄な快速馬が先頭でゴール板を駆け抜けると思っていた スタートはテンから飛ばし 向こう正面では8馬身差の先頭 3コーナー、4コーナーを回っても先頭 当たり前のレース展開をみんなが確認しているとき 山本騎手が突然 落馬した キーストンは前脚の一本を骨折 気絶して動かないデビュー以来の主戦ジョッキーに キーストンは折れた前足を宙空にブラブラさせながら 近寄って鼻をすり寄せた 気がついた山本騎手は手をあげてキーストンの首をさすった 他馬はとっくにゴールを駆け抜けていたが 握った馬券に関係なく 満場がこの光景を見ていた そして泣いた キーストンは予後不良による殺処分 これが稀代の快速馬の最期だった
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