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=0.ルブル= 魔族と異文化交流が出来る希有なSALON『ド・レイン』は、辺境都市ルブルの郊外にある。そしてルブルという都市は、聖王国パルナの南東に位置している。かつては大陸間での争いが絶えなかったが、ここ100年は”人間同士”の戦争はなかった。 理由は二つ。一つは魔族の侵攻が各国で多発し、人間同士が団結する必要があった事。もう一つは、大陸中央に存在するパルナが中立国として栄えていた事。特筆すべきは、パルナ国境に領地を持つ四大公達の存在である。その政治力と軍事力が隣国への抑止力となっているのだ。 四大公とは北の精霊公、東の銀竜公、南の魔導公、西の聖騎公を指す。特に『ド・レイン』開設より40年前の”魔族戦争”において四大公の名は隣国に大きな影響力を持つことになる。 魔族戦争とは、大陸の諸国の要所に"魔王"クラスの魔族が同時に侵略を開始した有史以来の大規模戦争の事である。北の国には”呪海”の魔王が、西の国には”鎖縛”の魔王が、東の国には”狐魔”の魔王が、南の国には”腐殺”の魔王が、そしてパルナの首都近辺にはそれらを統べていたらしい”天妖”の魔王がそれぞれの軍団を率いて現れた。各国とも混乱を極めた。強力な魔族に対抗出来る武具も人材も少なかったからである。 しかし人間は魔族よりも統率力や戦術に長け、果敢な抵抗を見せた。戦争という極限化では魔法や魔武具の技術も上がるのだろう。それらを使いこなす希有な人間も現れ、彼らは”英雄”や"勇者”と呼ばれ、彼らが先頭に立って戦う姿は、それだけで人々を鼓舞し、戦況を持ち直させたのである。 そして決定的な転機が聖王国パルナで起こった。隣国からの干渉が直ちにない状況となったため、その守備に最低限の兵力を残し、四大公達はそれ以外の最大戦力を王都へ迫る”天妖”の魔王に向けたのである。戦いは熾烈を極めたが、主に四大公達の活躍によって"天妖”は討伐された。 その後四大公は、国王の命で隣国へ援軍として派遣された。魔族との戦いを経て個々のレベルアップを果たし、何より"魔族との戦い方”を熟知した四大公の軍勢は、隣国の魔王討伐へ多大なる貢献をしたのである。その結果、四大公は隣国にとって恩人となり、そしてその強さを知らしめる事になったのである。 《参考資料 パルナ百年史(四大公の章)》
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