コピー
=12.PHANTOM FACE= 「いたたた 全く館内で火球とは良識を疑いますよー」 SALONで火球以上の損害を出してきた張本人=ルリカが尻をさすりながらぼやいた。落ちたのは地下室の一室らしいが、そのスケールは先程のダンスホール並にある。 「また転移ですか。やれやれ、遊んでいるとしか思えませんが」 周囲を見渡すと、扉が一つある。その扉が”ギィィィ”という軋みをあげながら開くと、異形の魔物が姿を現した。 「うげ… まさかこれが実験体とやらですか? お約束通りに戦えと?」 それは一見すると岩ゴーレムだった。禍々しい悪魔の意匠…。しかしよく見ると… 『がぁぁ…』『あああっ…』『ヒィィィィィィ』『………』 無数の顔が浮かび上がっていた。 「ガー君と同じようなコンセプトのようですが、ガー君と違ってブサ面ですねー。とっとと砕いてティアたんとリオさんを助けに行くとしましょうか!」 ”黒”と”白”のドレインナイフを抜くや否や、加速し一気に距離を詰めるルリカ! ”キィィィン!” 「げっ 固っっっ」 振り回される腕をかいくぐり、2撃!3撃!と刃を振るも尽く弾かれてしまう。 「あまりチャージはないですけど、”黒”を研ぎ澄まして… うわっっ」 奥の手でもあるエナジーを吸わせた”黒”の一撃を首筋に入れようとした時だった。浮かび上がる顔の一つが火炎を吐いた! 「うわっちちちち これは…なんとっ」 一旦距離を取るルリカ。その着地ポイントに鞭のような触手が襲いかかった。 「げぇ… これも口から?」 「アア コンナコトモ デキルゾ?」 「しゃべ… あ…」 ルリカの体を呪詛で出来ているような黒い闇の鎖が巻き付いた。これは魔物の腹にある口から囁きと共に生成されているものであった。 「オレ… おれ… 俺ぇ… 俺の名はNO.24 ファントム・フェイスぅぅ」 「こいつ… 知性が…」 呪詛の鎖の締め付けに顔を歪めるルリカを嬉しそうに眺める魔物は、更に3本の触手を生やし、呪詛を周囲に展開すると、絶望を言葉に変えた。 「おまえもぉぉ〜 俺の体にぃ〜 埋め込んでやるぜぇぇぇ」
スレッドに戻る
☆あにまち ぱれっと☆
掲示板カテゴリ検索
写メ/待ち受け
動画/ムービー
音楽/エンタメ
雑談/その他
趣味/スポーツ
無料レンタル動画まとめ
e-Movie
無料レンタルBBS
ebbs.jp