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=23.幻術の脅威= 「はい!どーん!」 扉を蹴破りー!SALONに酷似しているためか、いつものように扉を蹴り開けるルリカ。 「おや?どうやら実験体は一つ残らずやられてしまいましたか?僕の契約魔物達は思いのほか、戦闘面でも優秀のようですねぇ」 ルリカに続いて入ってくる面々をにこやかに迎えるK。 「本当だ… マスターそっくり…」 「わかっていても… 見分けがつかないとはな…」 「匂いも同じなのー」 初めて統率者=Kを見るアイシャとリアルスも驚きの声をあげる。ティアは、見分けが付かない事へのショックが大きいらしい。 「これはなんて高度な… 高レベルの幻術士であっても、ここまでは出来ないと思います。貴方…本当に人間ですか?」 あのリュネットでさえ驚きを禁じ得なかった。 「まぁまぁ皆さん。幻術がどーとかはこの際どうでも良いですよー。肝心なのは…おまえがマスターの偽物だという事ですよー!!」 ビシッとKを指さすルリカ。 「ほぉ?ルリカ?僕が偽物だと?」 「ふっ… とりあえずボコれば正体を現すでしょうからねー」 指をボキボキ鳴らすルリカ。統率者=Kに飛びかかろうと間合いを詰める。 「ふふふ… はははは! それで? 僕が偽物だと知ってどうだっていうんだ?」 「へっ… 認めるんですか?あっさりと」 指のならし損。 「別に、バレたところで問題はないからな。だってそうだろう?既にKの信頼は地に落ちているし、実験に必要な素材も充分に集まった。優秀なキマイラ(合成魔獣)も何体かは作れたしな。ああ、おまえ達にぶつけた失敗作とは別格なやつだぞ?」 「あれが…失敗作?」 「それはそうだ。それでも倒されるとは思わなかったがな。おそらくは中級魔族相手でも対応出来る想定だった。誇って良いぞ?おまえ達の実力はそれ以上なのだからな」 「で… その中級魔族以上のわたし達にボコられるのも問題ないと?」 「いや… ちょっと違うな。わかっていないなら教えてやらないといけないか? おまえ達はな、僕に危害を与えられないんだよ」 統率者=K いや偽のKはこれ以上面白い事はないといった笑みを浮かべて宣言した。
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