コピー
=24.原理より大切なもの= 「使役魔物との契約原理というやつだ。使役魔物は主に危害を加える事は出来ないのさ。凶悪な魔獣を従えていたとして… うっかり噛まれて死んじゃいましたってなったら笑えないだろう?だから心理的にも肉体的にも、自身を襲わせない呪詛にも似た縛りをかける…これが契約の根本なのさ。そしてこれは魂レベルでかけられている」 動けないでいるリオ達のすぐ前を、満足そうな笑みを浮かべながら講義を続ける偽K。ルリカも自身はともかく、リオ達の身に関わる事かもと様子を見ている。 「ほら?ティア?僕は偽物だ。わかったとして…殴れるかい?」 拳を固めながらも動けないで居るティア。唇を噛みしめ、偽Kを睨み付けるのがやっとだった。 「頭で偽物とわかっても、魂が僕を本物と認識してしまっていれば… このペナルティは発動するのさ。僕の術はおまえ達の魂を縛っているのだからね?さて…ペナルティはなんだったかな?通常は死!なのだが… 応えてくれるかな?リオ?」 「…契約原理の話は聞いてない。でも…マスターに何かあったら、魔界の深いところに飛ばされるって聞いた事はある…」 「ほぉ それはお優しい事だな。死なせないのか?…いや、どの魔界かにもよるが…深いところの生存率は極めて低い。なるほど、自身を傷つけた場合は復讐に死より恐ろしい体験をさせるという事か!それはそれは♪」 愉快そうに笑う偽K。 「違う!マスターはそんな事、考えない!魔界の深いところって言うのは…」 リオの頬を涙が伝わっていく… 悔しい… こんな奴にマスターの何がわかるっていうんだ! 「はいはいリオたん、泣かないで下さいよー 私だったら契約関係ないですからねー ぶちのめしてやりますよー!!」 リオの頭を撫で、ルリカがぐいって前に出た!サキュバスが動けない今、契約と無関係の自分だけが戦えるのだから! だが… 「いや… ルリカもダメだよ?」 リオが慌ててルリカの首を掴んだ。 「ぐえっ え… なんで??」 「だって… 前にドレイン中毒が過ぎるって… マスターに契約させられてたじゃん… あれってボク達と同じ契約だったよ?」 「なんですと!」 一歩下がるルリカ。色々あってやさぐれていた時、SALONにはまって散財し、ドレインされまくって消滅直前までいった彼女をKは契約で守ったのだった。 「な… なんだそれ… ククク… ハッハハハハ! それって面白すぎるだろう? 人間なのに魔物と同じ契約を結ばされたって? ハハハハハハ 笑い死んでしまうよ。これは参った。Kというのは…本当に”ろくでなし”だったんだな。人間に…魔物の契約…ひひひひひっ」 おおよそこの場にそぐわない爆笑、そして引き笑い。 ”ぐいっ!” そんな偽Kの胸ぐらを掴む者がいた。ルリカだった…。 「そんなに可笑しいですかね?」 「おいおい。おまえ…ひひひ…殴るのか?僕を?死んじゃうぜ? いや魔界の深いところに落ちるんだったか? 良いぜ!やってみ…」 ”ゴスっ!!” 「ぐげぇぇえ!!」 ルリカの拳が偽Kの腹に入った!!
スレッドに戻る
ネ申 アイドル掲示板
掲示板カテゴリ検索
写メ/待ち受け
動画/ムービー
音楽/エンタメ
雑談/その他
趣味/スポーツ
無料レンタル動画まとめ
e-Movie
無料レンタルBBS
ebbs.jp