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=26.KELLY= 「おや?ケリーさん。どうしたんです?こいつはケリーさんの村をメチャクチャにした張本人ですよ?」 「わかって…います。彼は許されない事をしました。償わなければいけない…。でも…命は取らないであげて下さい…」 命乞い… 懇願だった。 「クッ!」 ケリーに気を取られたルリカの一瞬の隙に、偽Kは後方に飛び、自らのロッドを地面に叩きつけた。 ”もわん!” ロッドに付いてた魔法石が割れ、中から鎧を纏ったローパータイプの触手生物が現れた! 「ギョギギ!」 触手生物は素早く触手を展開させ、その一本でルリカを強襲し、もう一本でケリーを捕縛する。どうやら、主たる偽Kの思考を投影するタイプのようだ。 「これで… 時間稼ぎにはなるな。動くなよ?もしおまえ達が縁もゆかりもない亜人の命なんていらないって思うなら別だがな」 「くっ わたしとした事が…。 それにしても随分とあっさり落ちぶれるもんですねー 人質なんて」 「五月蠅い。どうせおまえ達はここから出られん。僕が撤収してしまえば、それでお終いなんだよ!」 言い放つと魔法陣を展開する。送還用のものらしい。 「行かせねぇよ」 魔法陣の淵をティアが踏みつける。魔法陣の光が消えたのは、ティアの足底に魔力が込められていたからだ。 「どけ!淫魔!こいつを…殺すぞ!」 「う…ああ…」 触手がケリーを締め上げる。 「くそ…」 ティアが足を除けた。魔法陣が再び光を取り戻す。 「やめなよ。もう…さ。その子を死なせて後悔するのは、ボク達だけじゃないと思うよ?きっと…貴方の方が後悔する」 「あ? なんで僕が亜人の子を殺す事くらいで後悔するんだ?」 「だって…その子は…」 リオは偽Kをじっと見据えた。 「貴方の大切な人… 縁者なのだから」 「うう…」 リオの言葉がケリーに届いたのか、ケリーの意識が遠のく事で変化が解けたのか… ケリーの服装や亜人様の特徴が消えていった…。 「おまえは… そんな… ケリィ…なのか…」 偽Kは目を見開いて、触手に締め付けられ意識を落としつつある少年に語りかけた。
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