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=2.ド・レインの日常= ”暗がりの森”ルブル郊外にあるこの森は昼間でも薄暗く、魔素量が多い土地柄のためか魔物も多く生息していた。そんなおおよそ人が入り込みたくないであろうところに、その館はあった。 「暇ですねー」 館の元ダンスホールを改装して造られたSALONのメインホール、そのカウンター席に座り足をぶらぶらとさせている黒服の少女が顎をカウンターに乗せながらぼやいた。 「暇って? ルリカは仕事じゃないの?」 カウンター内で拭き掃除をしていた銀髪の少女があきれ顔で応える。 「仕事はちゃんと!…部下達に割り振ってますから!」 「ルリカさ… 本当に首になっちゃうぜ?」 薄い紫と灰色の髪を結わいたバーテンダーが酒を補充しながらたしなめる。 「な!ティアたんまで!」 「…たんって言うな…」 素早い反論をする黒服姿のルリカを ”ガシッ!”と頭を掴んで睨み付けるティア。 「うぐぐっ 大丈夫ですよ!目が利く部下に見晴らせているんですから!誓っても良いです。お客以外は誰も入ってこられません!絶対!!」 ここはサキュバスSALON『ド・レイン』。魔族との異文化交流をするためのサロンである。現在上客が特別室で”異文化交流”をしている以外に客はなかった。そして… 『うわあああ!!』 ルリカの宣言の直後に、客とは思えない叫び声が玄関から聞こえてきた。
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