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=33.マリオネット講座= 「はぁーい。”そんな課題”で良いのなら、喜んで。…それに、カムアの事が気にかかりますからね」 エルゼがいた空間に退屈そうな返事をするとサナはGDキマイラの締め付けを強めつつ、ルリカ達の方に小首をかしげるような仕草で視線を向ける。 「それにしても貴女たち… ”こんなの”に苦戦をしていてカムアの役に立てているのかしら?」 侮蔑の視線だった。 「な!そっちだって苦戦してるじゃないですかー! 聞きましたよー 斬れなかったって! わたしは切り裂きましたからねー アイシャさんとの愛のコラボ技で!えへへ…」 啖呵の最中にアイシャのHカップを思い出しにやけるルリカ。 「実験体…だったかしら?見ていたわ。相変わらずの力押しだったわねぇ…あなたは。先生の課題の意味を教えてあげるわ…。はぁ…」 ため息をつきつつ、完全にGDキマイラに背を向けるサナ。 「肉体が融合していても、魂はそう簡単にはいかない。合成魔物(キマイラ)の作成が難しいと言われる所以よ。まぁ…どんなに上手に体を繕ったところで?その中身は綻びだらけってわけなのよ?」 サナの講釈。その合間にも…。 ”ギ… ギギギギ… ギイイイイイイイイイイ!!” GDキマイラの亀裂が広がり、そして… 「マリオネットの操り糸の応用編。その”綻び”に糸を忍ばせて、潜らせて、そして裁てば?」 ”パァァァァァァァァァァァン!” GDキマイラの体が四散した! 「ほら♪ この通り♪ サナのマリオネット講座でした♪」 開いた右手を大きく振って胸に戻し、頭を垂れる。 「あの固い奴を…解体ショーですか」 流石に言葉を失うルリカ。驚きつつもサナの挙動を見逃さないように見つめていた。 「ああ 大丈夫よ? 今日は貴女たちに何もしないから。」 GDキマイラをサイコロステーキにしたサナが、その肉片の1つに腰掛けて退屈そうに足をばたつかせた。 「それより… はやくカムアのところへ行かなくて良いのかしら?」 「…わたしたちを行かせると?」 「…だって私は…」 一瞬言葉が詰まる。 =まだ会えないから…=
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