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=36.選抜メンバー= 「会えないって…」 SALONへ二度潜入して来たこの少女はKとどのような関係なのか…。ルリカはその潜入を二度防ぎ、職務としてKに報告している。リオも知り合いなのかと聞いた事があったが、その返事はNOだった。 「白黒付けたいところですがねー マスターがピンチとなると尋問している場合でもないですね。リュネットさん、人選をしましょう。4人でしたか?行けるの」 「ええ、座標の特定もありますので私も参ります。なので3人を選ぶ事になります」 簡潔にリュネットが話す。 「だったら… 防御魔法のリオさんと無傷でお強いアイシャさん、そして…」 ルリカが戦力分析をしていく。当然最後に名前を連ねるのは… 「リアですかねー」 「え… ルリカ行かないんだ?」 てっきりルリカ自身の名前をいうと思っていたリオは目を丸くしてルリカに問うていた。 「ええ 私よりリアの方が強いですからねー マスターのためにも最強戦力を送らないとって」 「ルリカ…」 きっと悔しいのだろうな…とリオは思った。サナの強襲の時だって一番体を張ってボク達とマスターを助けてくれた。そのルリカが自身で選別を辞退するのはきっと…。 「んー リアはルリカが行くべきだと思うのー」 「へっ」 リアルスの挙手しての突然の発言に半音高い声で反応してしまったのは逆指名されたルリカだった。 「だってこの人(エルファス)を腹パンしたのはルリカなのー 私たちの誰よりも判断が速かったのー」 「いや、それはそうですが…」 「今回はそういうのが大切なのー。あとアイシャさんの代わりにケリィが行くべきだと思うのー ケリィだったらお兄さん達を止めれるかも知れないのー」 「どうしたんですか?リア。凄くまともな事を言って… ぎゃっ」 リアルスの戦力分析にいたずらにツッコんだルリカの脳天に”軽く”かかとを落としたリアルスは、アイシャの方に向き直り笑顔で見つめた。 「そうね。リアちゃんの言うとおりだと思う。あ〜あ、また”淫聖衣”(エロス)が出せないのね〜」 SALONの演出家たるアイシャには、この最終局面の画が浮かんでいた。それは理にかない、そして美しくあり。 「決まったなら、さっさと行きなさい。全く…偽のカムアも見抜けなかった貴女たちに任せないとならないなんて…」 自身が行けない事の不満をブツブツと漏らすサナ。 「メスガキ… 帰って来たら泣かす!」 「出来るのかしら? あなたに。 今度はあなたをサイコロステーキにしてあげるわよ?」 ルリカとサナが一触即発の雰囲気になった時だった。 「時は一刻を争うのだがね?まったく…カムアの乱心かとここに駆け付け、偽のカムアを見て呆然としていたのは、君も同じだったと思うのだがね?」 冷ややかで抑揚のない声…フリッツを撃破して帰還したエルゼだった。 「!! せ…先生っ それは… だって…」 「へぇぇぇ〜 呆然としてたんですね〜〜」 「やめておけルリカ…。誰も得をしないぞ…。早くKのところ行かないとだろうが…」 リオ達とほぼ同じ反応をしていた事を暴露され赤面しながらエルゼに抗議するサナ。その首取ったと責めに回るルリカをティアは羽交い締めにして、既に展開を終えたリュネットの送還陣に放り込んだ。 「では!参ります!」 リュネットが印を結び、発動呪文を詠唱する。送還陣から光が溢れだし、それはリュネットを中心に陣にいるリオ・ケリィ・ルリカを包み込んでいく。 「マスター 今行くからね…」 Kに貰った”エルダー・ゲイザリオン”を握りしめるリオ。リオの心は”この杖… なんかネーミングがなぁ…”と思うくらいには回復しているようだった。
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