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=38.LILY= 「あ 目があってしまいました!」 「…おまえ…召喚術士Kの魔物だな?」 ダネル達の待ち伏せをたった1人突破し、自信満々に館を破壊しに来たフリッツ襲撃小隊最強の… ”トロール"ベースの実験体であり、”不死者”と”ローパー”の特性を併せ持った… 「NO.44 ジェノサイド・フットだ… 爆ぜさせてやるぞ…」 「むむむ… これはピンチです!リリー大ピンチです!!」 そう… たまたまアウルムに作って貰ったお弁当を持って森をお散歩していたリリーが、たまたまこの最恐の実験体と出会ってしまっていたのだった…。 「行くぞ!…ん…??」 ”NOTHING!”ジェノサイド・フットが攻撃態勢に入った時には既にそこにリリーの姿はなかった。 ”テテテテテテテッッッ!!” 凄まじい速さで館へと逃げるリリー。 「逃走か… 相手が俺でなければ成功していただろう…な!」 「あ!」 ジェノの最後の発声はリリーの眼前からした。慌ててブレーキをかけるリリー。 「この人… リリーより速いです!」 「当たり前だ!観念し… あ??」 ”NOTHING!”再びリリーの姿がない。ジェノの眼前には箒にぶら下がって飛ぶリリーの姿が! 「”キーリン!”一緒に逃げるのです!館まで行けば… あ!」 魔導箒の"キーリン”はリリーが生長させているため”速さ”が半端ない。なのに… 「ビッグ ジェノサイドぉぉ!!」 更なる高速移動でリリーを追い抜いたジェノが反転してリリーに巨大な腕を振り下ろしてきた!!躱す”キーリン”!当たっていればミンチにされているであろう一撃を回避するも、その反動でリリーは吹っ飛んでしまった。 「いたたた… お尻を打ちました!脚も…。これでは走れません…」 「ではまず一匹!」 動けないリリー!迫り来るジェノサイド・フット! 「助けて… マスター!!」 Kから貰った宝玉を握りしめてリリーが叫ぶ。そこに無慈悲に振り下ろされるジェノの豪腕! ”ガキッ!!” 「ぐわっっ」 野太い悲鳴が一つ。それは…ジェノのものだった。 「おいおいおいおい!うちのリリーに何してくれてんだ!ぶっ潰すぞ!このでか物が!!」 「わんわん!! ガルルルルルゥ!!」 カウンター気味にジェノの顎を蹴り上げるゴブリンと、鳩尾に正拳を撃ち込むコボルトがそこにいた! 「ああ!ジャッキー君!ポッチー君!!」 そう!Kの戦闘用魔物の上昇志向のゴブリン”ジャッキー”とコボルト界きっての格闘家であるポッチーであった。リリーが握って祈った玉は”召喚玉”であったのだ。
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