コピー
=39.UNLUCKY= 「おお 久しぶりだな。サキュバスのメス!助けに来てやったぜ!!」 「くぅぅぅぅん!」 相変わらずの毒舌であるが、リリーから目線を外して赤面をしているジャッキー。 「助かったのです。お礼にクッキーをあげます」 ポシェットからクッキーを出そうとするリリー。 「あ… さっきので砕けてしまいました…。」 割れたクッキーを見て涙目のリリー。 「いや…良いんだよ。気持ちだけでよ… 泣くなよ…」 「くぅん…」 リリーの涙にアタフタするジャッキーとポッチー。気まずくなるやジェノの方に向き直り。 「てめぇ… よくもリリー… ……のクッキーを!!」 「ジャッキー君、クッキー好きなのですね!」 よくもリリーを!…と言えなかったジャッキー君。それをクッキー好きと解釈した食いしん坊のリリー。可愛い照れ隠しと可愛い勘違いのコラボであった。 「なんだ… ゴブリンとコボルトか… ふがいないな俺も… こんな小物達に一撃を貰うとはな!」 怒りのオーラがみなぎるジェノ。トロールであった彼は亜人・巨人族であり、神話の時代の神の眷属の末裔とも言われていた。それが小鬼や犬系の亜人に不意を突かれたのだ。これは屈辱なのである。 ”ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!” ジェノの突進!その巨躯の移動の際の空気の震えと、腕を振り下ろす衝撃の振動が耳障りな共鳴音を奏でるとジャッキー達がいたところに大きな穴が出来た! 「お前みたいな勘違い野郎を何人も倒してきたんだぜ?俺たちはよ!」 飛んで躱し際に”コイン”を投げるジャッキー。 「なんのつもり… ぐっっっ」 ジェノの目前でコインが… ”増殖”した!何枚…いや何千枚?何万枚だろうか、コインの渦がジェノを包み込む! 「邪魔だ!」 ジェノが腕を振るっても、当たったコインが吹き飛ぶだけで絶対量は変わらない。そればかりか… 「ぐう 小賢しい!!!」 コインから炎が吹き出ていた。一枚一枚から小さな炎の息吹が。だが何万枚となると…。ジェノの体が炎に包まれる。 「こ これは… 綺麗なのです!」 リリーが感嘆の声を上げる。それは炎がコインの輝きで反射されて出来た光の柱のようであったのだ。 「紹介するぜ?俺たちの仲間… グリーピングコイン(這い回るコイン)のアンラッキーちゃんだ!」 なんと!コインは魔物であった。
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