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=44.守る理由= ”キンッ” ”パシュッ” ”ガガガ!” 剣と剣がぶつかり合う。躱し際の一閃、アッシュの銃剣術の真髄“刹那の刀身”がレーヴァを襲うも悉くが弾かれる。レーヴァの剣圧はアッシュのそれを上回るも去なされ決定打とならないでいた。 「凄いな。カムア殿は魔物だけでなく、これ程の剣士も配下におられるのか」 世辞ではない心からの感嘆の声。 「恐れ入ります。”魔導公”レーヴァ様との仕合は剣士にとっては誉れですが、主の気持ちを考えると些か興に乗り切れません」 要するにここまで2人とも本気ではないという事だった。本気になればどちらも無事では済まない。 「そうか。では少し話をしよう。アッシュ」 レーヴァが剣を下ろした。 「先程おまえは"守る"と言った。主たるカムア殿を守ると言うのだろうが、大公家を敵に回しても守りたいと言うのか?」 例えギルドで大金を積んだとしても、そんな依頼を受ける者はいないだろう。 「君は我が配下の"大魔導”にも引けを取らない。いや…私であっても全力で戦わねばならないだろう。戦闘狂でもない。…君の守る理由を聞きたいな」 剣を引いた状態だが、レーヴァの視線はアッシュを射貫いている。 (参ったな。ここまで真っ直ぐな人なのか。レーヴァ・レイエン…。) アッシュも銃剣を下ろす。こういう男の前で"守る”と言ってしまった事を後悔しつつ。
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