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=66.ヘルダンの執念 ”キュルキュルキュルキュル!” 「う…」 無数の触手が床から伸びKを捕らえた! 「マスター!?」 「カムア殿!」 即座に対応に動いたアッシュとレーヴァだったが、床より凄まじい量の魔素が放出されて吹き飛ばされる。 『全く人間とは… 恐ろしいものだ。ある意味で大魔王よりも厄介と言える…』 地面より聞こえるは穏やかなれど凄まじい程の殺気が籠もった声。 「ヘルダン!?そんな…さっき滅したはず…」 『でも愚かだ。わたしを完全に倒した気でいたのか?万が一のために魂の一部を秘匿しておく…災厄様との時もそうであったようにな』 故に魔王化した時に魂の一部を即座に自らの”ルーム”に保存していたヘルダン。本体の大部分を分身体としてK達との戦いに臨んでいた。 「ヘルダン… 輪廻の輪に乗ることをお勧めしましたが?」 霊体の触手に束縛されながらKが声を絞り出す。 「漆黒の術士よ… お前が元凶だ。今回の事もだが、災厄様の事もだ!」 ”ズブズブ…!” Kの体が沈んでいく!? 「カムア!」 放出する腐蝕の魔素を浴びる事も構わずアッシュがKに向かう。 ”バシィ!” それを触手で弾くヘルダン。 「慌てるな。わたしの空間でこいつを始末したら、順番に殺してやるからな」 アッシュは先程のフルバーストで魔弾の全弾を使い切り、レーヴァもまた断罪の光を集積し切れていなかった。 「ああ、大丈夫ですよ。アッシュ。それより…」 ムハブゥをおばあ…いや曾祖…の途中で言葉は途切れ、Kの姿は研究室より消失した。 「くそ!俺はまた!」 床を叩くアッシュの肩にレーヴァが手をかけて、 「いや… カムア殿は心配ないだろう。何か考えがあるように見えたからな。それに―」 ”彼女達が一緒だから…”
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