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=7.引率者= 「しかし… 普通と言えば普通ですねー なぜここなのでしょうかね」 日が沈む前に、ケリーの村に着いたリオ達。村の中には魔物(主にゴブリンなどの亜人種)が闊歩しており、潜入ははばかられた。 「夜の闇に紛れようかと思ったけど、アイツらの方が目が利くよね」 「拉致って吐かせようにも… 下っ端は情報知らないだろうしなぁ…」 ケリーの話で、敵が組織だっているのはわかっていたが、それにしては無防備なのだ。そこにルリカの疑問である。 「部下の話だと、他の街や村もやられているんですよ。拠点にするなら街の方が強固ですし、川が近い村もあるし… わたしならここは選ばないです」 「館からは一番近いから助かったけどね」 「何か村に伝わる伝説とか宝とか、あるのか?」 お宝!と目を輝かすルリカを取り押さえるティア。 「いえ… そんなのないです。村の名産はヨシ種とマツ種という牛を育てているくらいで…」 お肉!と目を輝かすルリカを取り押さえるティア。 「どうしましょう? この状態をメモリーして聖教導団とギルドに送ろうかと考えていたんですけど」 「それで良いんじゃないか?ルリカだって、依頼されたのは調査なんだろう?」 「ええ、わたしはそれでー 別にバトりたいわけじゃないですからねー 早く帰ってリオさんとティアたんと… うぇへへ」 「…たんって言うな…」 ルリカを羽交い締めにするティア。 「あのぅ… だめなんです あいつが…」 ケリーがリオの服を引っ張った。 「あいつ? ああ、統率者か。何かあるの?」 「兄ちゃんが言ってたんです。あいつが皆を…実験体にするって… だから…」 「実験…体?」 亜人を?一体何の実験をしようと?不死者の兵士が思い返された。統率者は死霊術士(ネクロマンサー)という事か?いや、ゴブリンやコボルトも多い。魔物術士である可能性が高いけど…。 「お兄さんは、あいつについて、何か言ってなかった?」 「えっと…」 記憶をまさぐるケリー。 「ああ!言ってました!なんか…12なんとかって… えっと…そうです!あいつの名前は!!」 「カムア・ロー!召喚術士Kだって!」 …ケリー以外の3人の時が止まった…
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