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=8.戸惑い= 「いやあ マスターもついに犯罪者ですかねー」 止まった時が動き出したのは、ルリカの一声だった。 「そんなはずないだろう。Kは今ダンジョン攻略中のはずだぜ」 「うん マスターがこんな事するはずないです。でも、そうなると”統率者”がなんでマスターの名前を騙るのかですけど」 リオ達の会話を怪訝そうな表情で伺うケリー。 「あの…皆さんはあいつの知り合いなんですか?」 「知り合いというか… ボク達はマスターと契約してるんだよね。ルリカは就労契約だけど」 「な!わたしとマスターは熱い肉体の契りを!」 「ルリカは黙ってな…」 慣れた手つきでルリカを抱き黙らせるティア。一歩…二歩とリオ達と距離を取るケリー。 「信じて貰うしかないけど、ボク達のマスターは断じてこんな事をする人じゃないんだ。」 「無理ですよ。リオさん。この状態じゃ疑心暗鬼になります。こうなると、気は進みませんが…」 ヒョイッとティアの腕から抜け出すルリカ。 「統率者とやらを捕縛して、ケリーさんの目の前で口を割って貰うしかないですねー」 ”白”と”黒”の色違いの一対のナイフを供え、腰に小太刀を携える元密偵は、目を細めて村の中央部の建物を睨み付けていた。 「わかりました… 皆さんを… いえ皆さんは信じられます。あいつから村の人を…助けて下さい」 「ありがとう。わかってくれて…」 「リオさんが… 皆さんがいなかったら、僕はもう死んでいますから…」 ケリーの望みが改めてリオ達に託された。 =9.鳩ぽっぽ作戦= 「で、どうするんだ? 俺は喧嘩は得意だが、こういう戦術は苦手だぜ?」 「ふふふー それはわたしにお任せを!」 チャキッと眼鏡を着用するルリカ。 「敵は軍隊で言えば小隊規模ですが、そのほとんどはまとまりのないゴブリンとかです。アンデッドなんて単純な労働しか出来ません。そこで…」 空中で待機しているガリル(鳩のような部下)に陽動を行わせ、その隙に中央の建物に突入する作戦であった。 「名付けて”鳩ぽっぽ作戦”ですー」 自信ありげにAAAの胸を張る。 「まんまだね。ルリカ」 「まぁ、大きな家と言っても、村長の家みたいだし… 引きずり出して終わりか」 「ええ、とっとと終わらせて、帰って3人で… へへへ…」 ”ガシッ”くっついてくるルリカを引き離すティア。 「では、推して参りましょうー!」 クルッと意味の無い一回転をしてみせ、ルリカが号令を発した。
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