怖いけどエロイ話

仕事からの疲れか寝不足のせいかはわからないがある日、金縛りにあった話だ。

ふと夜中に目覚めて、目を開けてるつもりなのに目の前は真っ暗、しかも手足の自由が効かない事もすぐにわかり、これが金縛りだと言う事は理解出来た。

恐怖に苛まれつつも、ふと下腹部の辺りに違和感があったから意識を向けてみた。
やはり何かが俺の上に乗っている。

確認しようと頭だけを起こそうとするが、真っ暗で確認が出来ない。

テレビなんかで、よく白い服を来た老婆が仲間になりたそうにこちらを見ているなんて話を聞いていたもんだから、もしやと思ったのがダメだ、真っ暗で何も見えやしない、、。

だけどやっぱり何かがいる！

体を必死に上下左右に動かそうとするも自由が効かないままだ。
首から先を何とか動かそうとするのだが根本的に起こせないまま無駄な足掻きに疲れて果ててしまう。

金縛りってのは10分20分でまた寝てしまえば次起きた時には問題ない事を思い出した、興奮気味だった俺は気軽に身を任せてリラックスする事にした。

すると追い打ちをかけるように、今度はポルターガイストかと思わせるぐらいの軋む音、物が落ちる音がして部屋が揺れてるような感覚まで襲ってきた。
あまりの事に再び俺は興奮状態になり、我を失いそうになったが、必死に理性を保とうとしていた。

しかし恐怖はまだ終わっていなかった。

耳元で何かが息切れをしているのだ。
あまりの恐怖に耐えかねた俺は弾みで力んでしまった。
すると、ポルターガイストも息切れしてるような声も次第に消えていった。

無駄な抵抗を続けて疲れていた俺はそのまま脱力感に襲われて寝てしまった。

朝起きると、一体あれは何だったのかと思わせるぐらい清々しさに満ち溢れていた。

リビングに行くと妻が前もって朝ご飯を用意してくれていた。
何やら今日は妻の機嫌が良いらしい。
昨夜は金縛りで大変だった事を話したが
妻はニコニコしながら話を聞いていた。

なんだよ、俺が大変だった話の時に限ってニヤニヤしやがって。
そう思ってたら、いつもより頑張ってたからだよ、お疲れ様だね。と可愛い笑顔で言ってきた。

まぁ、妻の笑顔が見れただけ良いかと思い会社に出向いた。

昼休み、同僚と飯を食っていた時だ。
なぁ、その手首のアザはどうしたんだ？と言われ見てみると、なんと手足にアザが出来ていた。

あれは、本当に起きた事だったのだと確信し、ゾクっとした。