ケンカ空手<img src="http://img.ebbs.jp/emoji/E/281.gif" border="0" class="emoji" />極真

さて、空手を修行しようと思う人は、誰でも、最初はただ、強くなりたい、それだけが動機であり、目的である事であろう。。。
もちろんそれは人間にとって、特に若者にとって、まったく正しい希求。誰しも弱いモノには憧れない。皆、強くなりたいという欲求を持っているモノ。
しかし、最初は単に空手が強くなりたい『中には、ただケンカに強くなりたい』
その一心で、一生懸命練習し、修行に励んでいても、そのうちに、知らず知らず自分に自信が生まれ、最初の目的など、それほど重要には思えなくなってくる。
そして、心も落ち着き、何事に対しても強い忍耐力が生まれ、物事を立派にやり遂げるための努力を惜しまないようになるモノである。
何故なら空手では、この精神のあり方、心の持ち方を、非常に大切にするからである。
だから、空手の真の達人というモノは、極めて健康であり、何モノにも負けず、何モノにも動じない強い精神力を備え、円満で穏やかな人柄であるはず。
逆にいえば、精神が軟弱で、ねじ曲がったような者には、苦難の連続ともいえる、厳しい空手の修業をやり通す事など、とても出来るはずはない。自ら身体をいじめ抜き、すり減らして、しかも目に見えぬ、得にはならぬ修行を、やめようとはせずにやり続ける苦しさは、とても言葉でいい表せるモノではない。
それを、日々怠る事なく持続する意志、心の迷いを自ら戒め、断ち切る意志は、並大抵の事では身につかない。