【北朝鮮】キム委員長の来年の誕生日「盛大に祝う」

北朝鮮は、来年１月のキム・ジョンウン（金正恩）朝鮮労働党委員長の誕生日を「盛大に祝う」と明らかにし、これまで平日扱いだったキム委員長の誕生日を、来年から公式の記念日として国を挙げて祝い、キム・イルソン（金日成）主席やキム・ジョンイル（金正日）総書記と並ぶ形で偶像化を進めるのではないかという見方が出ています。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は１１日、北朝鮮の歴代の最高指導者らをたたえる大会を、来年８月に首都ピョンヤンと、北部のペクトゥ（白頭）山で開催することを伝えました。この中で、来年がキム・イルソン主席の生誕から１０５年、キム・ジョンイル総書記の生誕から７５年、それに、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が最高指導者に就任してから５年にあたる年だとしたうえで、来年１月８日のキム委員長の誕生日を「盛大に祝う」と明らかにしました。

キム委員長をめぐっては、これまで年齢が明らかにされておらず、誕生日も平日扱いで公式の記念日とはされてきませんでした。その理由について、北朝鮮の当局者らは以前、ＮＨＫの取材に対し、「キム委員長がみずからの誕生日を祝うことを自粛するよう求めている」としていました。

キム委員長はことし、３６年ぶりに開かれた党大会などを通じて権力基盤の強化を図っており、みずからの誕生日を来年から公式の記念日として国を挙げて祝い、祖父のキム主席や父親のキム総書記と並ぶ形で偶像化を進めるのではないかという見方が出ています。

NHK 10月12日 12時01分