怪談





実話怪談から創作怪談……怪談であれば何でもという感じの緩い怪談スレッドです。

また、誰でもご自由に投稿オッケーです。

1作でもぞくっとしていただければ……

ルリカ

書く|||n|emoji[search]|古順
更新
残991件カキコミ可 1/1n
累計696hit
今日1/昨日1
[1]タブレット


最近は便利だ。
以前まで溜りに溜まって、横積みになっていた漫画や小説も、なんなら趣味で集めている民俗学の論文も全部タブレット一つに収まる。
収納だけじゃなくて、ベットに転がりながら読めるのも、まぁいい事なのかもしれない。
そんなことを思って今日も電子書籍を買い、ついでにPCにも入れ終り、眠ろうとPCの電源を落とした瞬間だったと思う。
電源の消えたモニターに自分と…”もう一人”が一瞬だけだが映った気がした。
正直、心臓が弾けそうなぐらい動いてたけど、落ち着いてタブレットの電源を落とした。
でも、そのタブレットの画面にも映った…気がした。
正直、見間違えとも考えられるし、意識した直後だから余計に何かが人に見えたかもしれない。
でも流石にその時は冷静にはなれなかったから、すぐに街にでて友人の家に泊まった。
それからは電源を落とす前にモニターには布を被せるようにしたし、タブレットもカバーをしてから電源は消すようにしている。

そして、今一度検証しようなんて気には絶対になれない…

[削除|編集|コピー]
[2]帰り道


マウザーさんとサバゲー遠征。
今日は県を2つも超えて、そこそこいい宿も予約し、フィールドも満足以上の場所だった。
若干、2人ともうとうとしながらも、ドライブがてらスーパー銭湯でもないか探しながらマウザーさんに運転を任せて、スマホでポチポチ探していると、マウザーさんがハザードを焚いて路肩に停車させた。
「今誰かいなかった?」
よくふざけ合う仲だ……といってもこの手のふざけ合いなんて今までしたことはない。
「冗談ですか?」
まだ6時半……と言っても、冬ということもあり辺りは既に真っ暗…
それにこの辺は所謂地方都市、都会の様に人が賑わってる訳でもない。
2人でしばらく話し合い、一服もして音楽を少し音量上げ目でかけ始める。
幸い、宿にも大浴場があるし、今日はそこで済ませることにした。


後日、マウザーさんに改めて聞くと、背格好こそ普通だが、なんとなく変な感覚の人にすれ違ったらしい。
自分は直接見ていないが思い出すだけで、少し背筋が寒くなる…
でも、マウザーさんは怖くは無いという。
変な感覚…マウザーさんは疲れでうとうとしていたという、それは自分も同じだ。
すれ違った人が、普通の人でも幽霊でも…夢だとしても、あれ以上運転していたら危なかったかもしれない。

そんなある冬の少し不思議な話。

[削除|編集|コピー]
[3]見える


昔に怪談語りをする霊能力者という人に言われたのは、はっきりと見え過ぎているということだ…

その人が本物で霊というものが存在するのなら、今ガラス張りの向こうを歩く人達も、もしかしたら人ではないのかもしれない…

そんな事を思いながらコーヒー片手にタブレットで怪談本を読んでいると少しだけ背筋が寒くなる…

ふと、視線を再びガラスの向こうの道へと向けると、誰かと目が合った………

[削除|編集|コピー]
[4]


自分の上の階からはよく子どもの走る音や、小さな頃に男の子がよく遊ぶ、玩具の車の車輪を転がす音が聞こえる。

小さい子は元気だし、楽しいんだろうなと思える。

これが夜中で、しかも引っ越してきた3家族連続でじゃなければ……

[削除|編集|コピー]
[5]免許合宿の


会社からの業務命令。
もしかしたら必要になるかもしれないとのことでホテルのような免許合宿センターに泊まることとなった。

綺麗な部屋だったが気になったのは、木彫りの見たこともない人形。
教官に聞くと、何やら地方限定的な交通安全のお守りだとか…

ただ、気になるのは自分の部屋の人形はひび割れたいたことだ。
元々手先が器用だったたこともあり、暇つぶしと帰りに工具を揃えてピタッと修理をしてみた。
正直、自分でもほれぼれするぐらいに修復完了っといったところだ。

それから何日目だっただろうか、同僚が教習中に事故をしたと報告があり急いで病院に向かった。
特別大きなケガはすることなく済んだようだが、荷物を取ってきて欲しいと頼まれ同僚の部屋へと入った。

ふと気になり同僚の部屋の人形を見ると大きなへこみがあった。
自分の部屋の人形とは違い、経年劣化ではなく落としたのだろうか投げたのだろうか…

同僚は確かに酔うと意識を飛ばすまで飲むタイプだ。
恐らく事故の原因も酒でも残っていたのだろう。

でも…でも…なんて少し考えてしまう…

[削除|編集|コピー]
[6]和室


田舎へ引っ越し…いや、引っ越しという程たいそうなものではないが1年ほどの地方の営業所への出張だ。

運よくなのか2DKの部屋が借りれることとなったが、ぺらぺらと資料を捲りながら説明されたのは……前にここに建っていた家が事故物件なので少し安いです…それだけだった…

引っ越しも終わり、洋間と和室どちらを寝室に使うかだがもちろん和室。
だって、1年ほどしかいないのだからベッドは邪魔になるし、かといって1年で使いつぶせるものではないからだ。

確かあれは引っ越して2日か3日経った日の深夜だったと思う。
”ぼす…ぼす…”というような足音が部屋から聞こえるのだ…
フローリングを歩く”ぺたぺた”という音ではなく、イグサで出来た畳の隙間を歩くたびに空気が抜ける…そんな音…

その日の晩は布団を被ってひたすらに我慢を続けた…特に何があったという訳ではないが、足音は10分程続いただろうか…

次の日には和室からすべての荷物を引っ張り出すと、その日から2DKの暮らしはなくなった……

足音が聞こえたのは実家へと戻るまで1年で10回ほどだったと思う。

なぜ時折なのか?昔何があったのか?そもそもそんな回数なら聞き間違えじゃないのか?

まぁ、今更でも当時でも…調べたくはない……

[削除|編集|コピー]
[7]階段


“家の中は禁煙!!”

そんな家が多いのだろう、何故かうちのアパートには非常階段に灰皿が置いてあった。

しかし誰も使わない…

それもそのはず、夜中にそこで煙草を吸っていると足音が聞こえるのだ。

カンカンカン…ヒールで非常階段を上る音…

何故上る音だってわかるのか?

だって灰皿が置いてあるのは最上階の踊り場…

そして屋上を向かう扉は管理人しか開けられない…

嫌でも…向かってくると解りながらも…

降りないと

[削除|編集|コピー]
[8]禁足地


深い森の奥にそっと佇む、禁断の廃墟。
少年は自らの選択がもたらした、後悔の渦に巻き込まれ、廃墟の内部を忍び足で進む。
霊化の存在から身を躱せそうな廃墟の一室を見つけ、隅に身を置く。
頭の中は想念の渦によって乱され、後悔の念が猛り続ける。
足音が響くたびに、涙が少年の瞳から溢れ出し、心臓の鼓動が激しく高鳴り、足は震え上がる。
しかし、それでも少年は立ち止まることなく、音が途絶える度に四つん這いで移動し、廃墟からの脱出方法を探ろうと奮闘する。
無意味な感覚に襲われる繰り返しの中……突如、背後から冷たい抱擁を交わされ、顔から血の気が引き、震えが頂点に達する。
意志とは裏腹に、身体は死に体のように動かなくなる。

「全部……見えてるよ」

[削除|編集|コピー]
[9]幼いころ


 自分が幼いころの……特に小学生の半ばまでは、父母の仕事の関係で、夏休みは祖父母の家に預けられことが殆どだった。
 その時ぐらいしか長く遊べない従妹、大きな祖父母の家の屋根裏探検、私は毎年そんなことをしながら、遊ぶことが案外好きだった。

 その日も、私は『屋根裏探検隊をしてくる』と祖父に伝えると、祖父は水筒を用意し『怒られるからおばぁばには秘密な』と言って、屋根裏への階段を降ろしてくれた。
 
 その日は今と比べればそこまでの気温ではないのだろうが、肌が照り焼けるような暑さの日だったのは覚えている。
 しかし、屋根裏に蒸し暑さはなく、少しひんやりとしているような気もした。

 幼いころの私はそんなことに何ら疑問も抱かず、屋根裏に仕舞いこまれた古い家具の中から珍しい物はないかと探していた。
 きょろきょろ、懐中電灯で辺りを照らしながら、周囲を見渡していると、ふと何かが光ったように見えた……
 私は其の光の元へと身をかがめ、周囲の物の間を掻き分けて進んでいくと、私は思わず悲鳴を上げてしまった。
 色白を通り越し、真っ青で不気味に発光するうつ伏せの女性……そんな存在が目に入り、私は全速力で屋根裏から飛び出ると、祖父の胸に飛び込み泣きじゃくった。

 その後は泣き疲れて寝てしまったのだろうが、その時のことや、あの女性のことを祖父に伝えたのかすらよく覚えてはいない。
 しかし、私は其の日から屋根裏探検を止めた事だけは、今でもしっかりと覚えている。

 今では祖父母の家は、祖父母が父母が建てた二世帯住宅へと引っ越したことをきっかけに解体された。
 もちろん、私の見た死体とも思えたものが出てくるハズもなかった。

 ただ、あの時の真っ白な、この世の物とは思えない女性の顔は私の脳裏に焼き付くだけでなく、頭蓋の内側にこびりつくように残っている。

[削除|編集|コピー]

更新
書く|||n|emoji[search]|古順
タグ一覧

掲示板TOPへ戻る

書き込み削除

エンタメ情報 @ 神楽
掲示板カテゴリ検索
写メ/待ち受け 動画/ムービー
音楽/エンタメ 雑談/その他
趣味/スポーツ

無料レンタル動画まとめe-Movie
無料レンタルBBSebbs.jp