【ド・レイン世界設定】『魔族戦争の考察』





ド・レインの設定関係です。

たまに話に出てくる魔族戦争と関連諸国の設定話になります。
この設定は時系列的には二十年くらい前の話になりますが、
関連諸国については大きな変化がないので、
キャラ作成や物語設定時の参考にして頂けたらと思います。

召喚術士K

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 魔族戦争の考察

 天妖の魔王が中心となり、北を呪海の魔王が、東を弧魔の魔王が、南は腐殺の魔王が、西は鎖縛の魔王が同時に人間界に現れ、大陸そのものを奪おうとした人間族有史以来最大の戦争である。

 これまでも魔王レベルの侵略はあったが、それぞれの国レベルの抵抗で撃退できていた。 しかし、この魔族戦争においては、それぞれの弱点を突かれ、更には相性の問題もあり、各国は苦戦を強いられた。大国レベルの国であってでも…である。

 まず整理しておこう。

 北には”北の大国”がある。かつて神々の兵として、神話の時代から生きているという巨人族とその神聖地を有するかの国は、聖獣や神獣もおり、それらと厳しい自然環境を暮らす民もまた強靱な肉体と精神に恵まれている。
 北の大国の西には聖神の国々とも繋がる”北の精霊国”がある。内陸部・山岳部では巨人族の亜種であろう妖精族と共存し、湾岸部では海獣族と渡り合う彼らは独特な文化を有している。

 東には“東の大国”がある。草原と山脈部に勇猛な騎馬民族を有し、神龍族と共存するこの国では、武と精神を鍛えることに余念が無い。独特な信仰は死後の救済という本来の宗教の枠を越えて、悟りの後に現世を救済せんとする尊い考えを持つ。

 西には”聖神の国々”がある。神がまだ地上にいた頃に顕現していた土地であり、それ故に信仰が深い。神に相対する存在を排除するための研鑽が文明レベルを押し上げたため、工業的な発達を遂げている。他の大国と比べると合理的な考え方をする。

 南には”死の大陸”と”砂と絹の大国”がある。死の大陸とは、大陸の外周が険しい山々に囲まれており、外界の者を寄せ付けない事から命名されたらしい。勿論、平地もあり、草原や森林部も存在しているが、火山帯を有する山脈群も多く、自然環境は過酷である。一千年もの間、黒き王による支配下にあり、黒き闇に覆われた市の大陸であった。
 砂と絹の大国とは、太陽道あたりの緯度にある国であり、東の大国との海洋ルートを有する。死の大陸とは海で分かたれており、湾岸部からおよそ国の半分は砂漠化している。これは死の大陸と元は繋がっていおり、それを神が断った事で山が崩れて砂漠になったという説がある。貿易が盛んであり、様々な部族が連合を組む国家である。

 さて− 天妖の魔王はこれらの国をどう攻めたのか?
 元々魔族は人間を過小に評価することが多い。ところが天妖においては逆であった。能力で圧倒的に劣る人間が神に愛されて地上に住んでいる点、そしてはぐれた魔族や魔獣を討伐している点など、彼らの成長力や力を充分以上に評価していたと考えられる。
 故に、それぞれの方面の侵略に対し、天妖は盟友たる魔王達に作戦を授け、相性も含めて最良の選択をしていく。それは人間にとっては最悪であるわけだが。

 まず北には呪海を放つ。呪いと邪霊の母たる魔王は北の大陸に顕現する。すぐさま精霊を邪霊化し、北の海洋ルートを封じる。これにより西側から攻撃を封殺すると、北の大国を呪氷で蝕んでいく。寒さに適性がある巨人族であっても、呪いの特性を持つ呪氷は容易に解除出来ず、その巨体故に的にされていく。北の大国はその神聖地を有するという自信を凍り付かされたのである。

 東には弧魔を放つ。弧魔はその化身を東の大国の各方面に放ち、人に紛れて信頼関係を揺らす。そして疑心暗鬼を完成させた後に総攻撃をかけたのである。東の大国に神龍族の協力があったとしても、その矛先を誤るのであれば魔族軍のダメージにならないのだ。

 南には腐殺の魔王が向かった。死の大陸は沈黙を続けている。故に腐殺の狙いは砂と絹の大国に絞られた。兵による攻撃よりも自らの特性によって森林部を腐蝕させる事に特化した侵略は、国土の半分が砂漠である人々を恐怖させた。
 恐怖は判断を誤らせる。人間は腐蝕を止めさせようと考えるあまり、決定的な反撃とならずにじわじわと追い詰められていった。

 西には鎖縛の魔王が現れた。彼はどの魔王よりも狡猾だった。いや、より悪魔であったと言えよう。彼は… 自らの化身を教会や政界の要人に取り憑かせ、どんな人間よりも聖なる者として振る舞ったのだ。そして西の各国で教団・教会で神の化身と言われる程に。 そして無惨なる死を遂げてみせた。生存中100%理想以上の神の信徒として振る舞った彼が、今際の際に神への愛とほんの少しの”自分達以外の分派への怨み”とそして戦いを示唆して死ぬ。魔族特有の洗脳を含んだ遺言は各国の首脳や国民の心を蝕んだ。
 その後の事は想像がつくだろう?宗教戦争が起こったのだ。その混乱に乗じる形で魔族軍は人間族を各個撃破していく。人間達は自分達の信仰の正しさ故に、孤軍奮闘するしか無かった。

 そして天妖はそれらの中央部に存在していた聖王国パルナに出現した。この頃のパルナは建国王の再来と言われた王が、今も続く礎のような国の基盤を造り上げた頃だった。
中でも四大公との関係性の確立が特筆すべきといえる。
 しかしながら、天妖の侵略自体は不思議と平凡であった。軍隊の編成、そして戦略、それらはまるで… まるで人間の兵法の教科書であるような、そんな戦い方。そして繰り出す魔物もまた、対する地形や兵力や特性に適していた。
 だが、故に手強くあるが、言い換えれば”正攻法で戦える”相手でもあったのである。

 対する人間達は魔物の特性や戦い方を学び、そして急成長していく。
 ついに天妖は、他の魔王達よりも早くに倒されてしまったのだ。

 そして四大公が各方面へと援軍を出す。
 これまでの戦いのノウハウを隣国へと伝え、生存をかけた魔族との大規模戦争はこうして転機を迎え、そして人間達が勝利したのである。

 私は思う−
 何故天妖の魔王は正攻法であったのか。盟友たる魔王達に大国を単独で攻め落とせる可能性を有する作戦を授けるほどの存在であるのなら、パルナ一国を落とすことなど容易ではなかったか?

=いくつかの考察があったが、本の損傷のため判読不能=

 なるほど!そうか。
 私は理解した。あれは… 天妖は!あくまで天妖であったのだ!その時の私は笑った。そうだな。実に数千年ぶりに!
 大魔王クルデリスの支配下にあって、これ程に、人で言うところの天真爛漫にあり続けた稀代の存在。あれからは学ぶところが多い。心よりそう思う。
 そして私は決心した。これには私自身だけでない、配下の者にも多大な痛みを強いることになるだろう。無論人間族にも。
 しかし!成功すれば、得るものは多い。

=細かい考察については損傷により判読不能=

 かつて− 天妖は盟友たる四魔王と共にこの戦争を起こした。
 対して− 我が軍は十分の一にも満たない。だが! 再び笑みがこぼれる。このように楽しい企みは何時以来だろう?
 私は天妖とは違うのだ。私は私であればいい。
 さあ始めよう。我らに仇なす存在に災厄を与えに!

=以下、紛失=

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