～大人になっても～ | 『新』怖い話し

これは私がまだ二十代半ば頃の話しです。

当時私は流行り始めたばかりのスノーボードにハマっていました。

その頃はまだスノーボーダーは山の上の方に登る為には試験に合格しなければいけないと言うスキー場が多く、板も今と違い変な形をしていたと言う懐かしい話しを思い出したのですが、ついでに違う事も思い出してしまいました。

不思議な話し。

その年は雪の降り始めが遅く、年末近くになっても山に行けませんでした。

ある日、岐阜の方で降っていると聞いた為、何も考えずに友達を誘い夜中にスキー場へ向かいました。

が、案の定雪は少ししか無く、スノーマシーンの人工雪と合わせてもとても滑れる状態ではありませんでした。

何とか滑りたい、と携帯で積雪情報を調べていると長野の方なら滑れそうと言う事が分かりました。
(最初から調べれば良かったのですが…)

岐阜から長野なんて行った事も無かったので道がさっぱり分かりませんでしたが、とにかく滑りたい！
と言う気持ちで友達にナビを頼み長野へ向かいました。
当然、お金をケチって下道です。

二十歳の誕生日を過ぎてしばらくした頃の話し。

久しぶりに高校の時の友達と会い、話しが盛り上がり他の友達とも会おうと言う事になりました。

連絡を取り、もう一人呼び、三人で来れない友達の家へ行こうと言う事になりました。

車で小一時間、友達の家に着いた頃には結構遅い時間になっていました。

仮にこの家の友達をAとしますが、Aは実家暮らしで、学生時代からよく遊びに行っていた為、親とも仲が良く、晩ご飯をご馳走になりました。