三菱重工のジェット旅客機MRJ、初の受注キャンセルへ

三菱重工業のジェット旅客機MRJで、初めて受注のキャンセルが発生する見通しとなったことが分かった。

三菱重工業の宮永俊一社長が15日、都内で記者会見し、開発中の国産ジェット旅客機「MRJ」の受注がキャンセルされる可能性について言及した。
米イースタン航空が発注した計40機（オプション含む）について「おそらくなくなるだろう」と語った。
約450機（基本合意含む）を受注しているMRJだがキャンセルは初めて。今後のMRJ事業において収益面での影響も懸念される。

MRJは開発コストが約5000億円と当初予定していた2000億円弱の2倍超に膨らみ、開発する三菱航空機（愛知県豊山町）は債務超過に陥っている。
同社は外国人技術者を3割超に増やし、米国などの航空当局からの型式証明（TC）取得を急ぐ。