住宅に火を放ち、足の不自由な女性を焼き殺す　16歳少女や中卒ヤンキーら逮捕

17日夕方、千葉・印西市で起きた住宅火災。焼け跡から、遺体が見つかった。
この火災、捜査本部は「殺意を持って火を放ち、被害者を死因等不明なるも殺害したもの」と述べた。

警察は19日、放火と殺人の疑いで、いずれも職業不詳・仲内隼矢容疑者(20)、金崎大雅(たいが)容疑者(20)、菅野弥久(みく)容疑者(20)
それに16歳の少女の計4人を逮捕した。

火災があった住宅には、海老原よし子さん(55)が住んでいて、現在、海老原さんと連絡が取れなくなっている。
1人暮らしをしていた海老原さんは足が悪く、生活保護を受けていたという。
そして、近所の人の話によると、最近、見かけぬ若者たちが出入りをしていたという。

近くの住民は、「わたしが(若者を)見たのは2週間くらい前、女の子1人と男の子4人くらいがよく出入りしていた。
ヤンキーっぽかった。金髪の子なんか。なんなんだこの子たちはってくらい、若い子。普段は内容までわかるほど、大きな声でしゃべっていて。
(事件)前日に人が家に入っているのに、声が聞こえないのが不思議だねと」と話した。

事件後4人は逃走し、18日昼すぎ、静岡・富士市内の駐車場に止めた車にいるところを捜査員が発見した。
孫の逮捕を聞いた金崎容疑者の祖父は、「ショックですよ、倒れそう。うちのは寝込んじゃった。
あちこちでアルバイトをやっていた。定職就けないで、高校も途中で。悪い友達か何かが、夜中2～3時ごろに来たりしていた」と話した。

仲内容疑者を知る人によると、かつては甲子園を目指していたという。
仲内容疑者の知人は、「夜中とか素振りしていて、好青年でした。野球の全寮制に行っていた。
けがかなんかで野球やめて。東京から帰ってきてから派手になった。髪染めたりとか。
だんだんヤンキーっぽくなって、それっぽい友達もいたし」と話した。

捜査本部は、「認否につきましては、共犯事件であるため、回答を控えさせていただきます」と述べた。

警察によると、逮捕された4人は知人関係で、少なくとも1人が海老原さんと面識があったという。
司法解剖の結果、焼け跡から見つかった遺体は、50代～60代の女性と判明。
気道内にすすがあったことから死因は焼死だという。

警察は、遺体の身元の特定を急ぐとともに、犯行の経緯について捜査している。

遺体が見つかった住宅