ガソリンスタンド規制緩和！セルフ完全無人化、EV充電OK、タンク地上設置　早ければ2019年度にも

経済産業省は給油所（ガソリンスタンド）の規制緩和に乗り出す。
次世代自動車の燃料となる水素や電気を供給できるように施設の設置基準を緩める。
コンビニエンスストアや物流営業所も給油所と併設できるようにする。
人口減などを背景に給油所を取り巻く環境は厳しさを増しており、一連の政策対応で経営改善を後押しする。

22日に石油、ガスの業界団体や有識者などを集めて研究会を立ち上げる。
総務省消防庁やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの小売会社、通信販売会社などからも意見を聞く。
5月までに方向性を示し、早ければ2019年度にも規制を緩和する。

給油所は揮発性の高いガソリンを扱い火災などの危険があるため、消防法によって厳しい規制が課されている。
たとえば、電気自動車（EV）向けの充電設備や、燃料電池自動車（FCV）で使う水素供給設備は、ガソリンの給油スペースから離れた場所にしか設置できない。
研究会では、ガソリンの給油スペースに併設できるように検討。特区での試験運用と関連法令の改正も視野に入れる。

利用者が自分で給油するセルフ式給油所でも、今は1人以上の従業員が常駐することを定めている。
IT（情報技術）を使って遠隔で監視できるようにすることで、完全無人化も検討。
今は地下に設置することを求めているタンクを地上にも置けるようにするなどで、経営効率化につなげる。