今のスーパー銭湯ってどんなの？最後に行って10年以上たったんで

当時スーパー銭湯にはまってて、半径30kmの銭湯はほぼ網羅してた。

でな、新たに見つけたのがスーパー銭湯と規模は小さいけど温水プールとトレーニングマシーンとダンスフロアーが付属してる銭湯。
運動だけの人、風呂だけの人、運動してから風呂の人、目的はまちまち。

俺はもち風呂。風呂も規模は小さいけど実に様々な風呂やサウナがあり、しょうが焼き定食や、ビールにかき氷も堪能し、畳でゴロ寝し、再び風呂へ。

サウナ中心にまったり過ごす。ついでに髪切りでもやっとくかと、脱衣場へ行きロッカーを開けようとした時に気づいた。

「ロッカーのカギがない」

手首に付けてた紫色のプレートのカギないんだ。
つぼ風呂、寝湯、ジェット噴射、サウナ、ビリビリ風呂、炭酸風呂、思いつくとこを手当たり次第まわった。が、ない。

ロッカーに戻ると、ちょうど風呂当番の店員のおばちゃんが居たので、

「カギ落としたんだけど届いてません？紫色のプレートの」

と聞いたら「それなら預かってるよ！ついてきて！」

俺は安堵した。これで裸で無一文でここから放り出されることはなくなったと。

おばちゃんの後をついて行き、スタッフ通用口から裏の通路へ。ほうほう、なんか管がいっぱい、デカイ機械とか、普通は見れない裏の様子に「ほう！」と浮かれてると、おばちゃんは「こっちよ！」と扉を開けた。

そこはダンスフロアーで、子供から主婦まで20人くらいの女性がエアロビをやっていた。

異変に気付く女性たち。幼い女の子が無言で俺に向かって指を先す

俺は「は？はーん！まっ」

とか声にならない声を発しながら、試合前のプロレスラーみたいに肩に掛けたタオルを掴み、速攻でむき出しになってる包茎チンポを隠そうとした。
焦ってなかなか腰に巻けないタオル、そもそも腰にまけて結べるほど長さがないよこのタオル。

おばちゃんはダンスフロアーの奥の別の通用口前で

「こっちよー！」

と手招き。俺は手錠をかけられた犯人みたいに両手を前にタオルでチンポを隠して小走りにおばちゃんの元へ。

扉を入り進み、出た所は数人の人が働く事務所だった。おばちゃんからカギを受け取った、チンポ隠し全裸で。

「よかったわねー、もうなくさないでね、帰り道はわかるわね？わたし用があるから一人で戻ってね！」

俺は一人で戻った。ダンスフロアーは小走りで駆け抜けた、幼い女の子が指差ししたように見えた。

ロッカーのカギを開け、服を着て髪切りせず、そそくさと帰ったのは言うまでもない。

それ以来、スーパー銭湯熱が冷えて一度も行ってないんだ。

今の銭湯、様変わりしたかな？気になるんで。

ヘタレ