‐物 語 集・七‐

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>>188続き。
作業員
大和さん……あなたのお陰でここに居る儂らは、生き延びる事ができた。それもこれも貴女のお陰じゃ。
改めて例を言わせてくれ。

田沢は、かつて深海棲艦に囲まれながらも、現地で自活していた彼等を「ラバウル班」としてとりまとめていたのだ。

作業員一同
ありがとうございました。

そこへ串間提督が。

串間提督
皆さん！皆さんのお陰で工事は予定より早く進んでいます。ありがとうございます。
どうか怪我に注意して、今後も宜しくお願い致します。

作業員
おい、司令官さんが……。

作業員
提督さんだろ？。その方が儂らに…頭を…。

作業員
みんな…儂は今モウレツに感動している。
提督さんがこうまでなされたんだ！俺達も応えるぞ。
作業員一同
お〜〜〜。

酒宴は、まだまだ続く。

139kb

>>182続き。

今日の作業は終り。後は御決まりの宴会に。

畝傍
う〜む。けふも良く働いた。良きかな。

作業員
お、いたいた爺さん皆で飲もうぜ。

畝傍
昨日の方か。儂もまた混じって良いのか？。

作業員
ここの司令がな、銀席を用意して下さった。
儂らの事を分かってくれる司令は偉いお方よ。

畝傍
ホウ…では、行って見るかの。

そこはの作業員ばかり。一人一人に艦娘(御折羅艦隊の元日本艦)の介助が着いていた。これは田沢が串間提督に提案したもの。
若い者に昔の技術を伝えるために田沢はかつての現場作業員を率先して採用していた。
これは今まで頑張ってきた先輩への田沢なりの感謝だった。

作業員
嬉しいのう疲れも吹き飛ぶよ。

作業員
儂はかつて娘の為、お国の為にp(^-^)qって来た。こんな孫みたいな娘にお酌して貰い……感動じゃ。

？？？
あなた…お疲れ様でした。

畝傍
あぁ……！……？？？。(ゲホゲホ)

作業員
お、爺さん、どうした？。やぁ綺麗な艦娘さんだな。
？…！…まさか…まさか…大和さん？。儂らをラバウルから助けて出してくれた……軍艦大和さんか…？。

何事かと注目が集まる。

大和
ハイそして妹の武蔵と信濃です。

作業員一同
うおおおおおぉぉぉー。
。
続く。

121kb

>>170
伊勢:…………、懐かしいわね……。
日向:えぇ…………。
懐かしいわね……。

伊勢と日向は当時、呉で｢浮き砲台｣として係留された後に、終戦を迎えたのだ。
岸壁から呉の風景を眺めていた伊勢と日向の目から、自然に涙が流れてくる。

信濃:私も、やっとここに辿り着けました……。
やっと……。

この旅には、信濃も同行していた。
日本武尊たちが｢呉に行く｣と聞き付けた信濃は、｢自分も連れていって欲しい｣と懇願し、呉に来たのだ。

信濃:阿部艦長……。皆さん……。
やっと、呉に来れました……。

涙を流しながら、呉の海に向けて敬礼をする信濃。
伊勢と日向も、涙を流しながら敬礼をする。

深雪:伊勢さ〜〜ん、日向さ〜〜ん、信濃さ〜〜ん。
もうすぐ晩御飯ですよ〜〜
伊勢:判ったわ、今行く〜〜。
さ、行きましょう。

日向と信濃を促し、岸壁をあとにする。
その三人の後ろ姿を見送るように、宵の明星が輝いていた。

続く。

97kb

>>168〔斑鳩優編〕

・心の中

優と加藤がビスマルクの治療に
掛かろうとした時…

高千穂と若菜も
応援に来てくれた…

【高千穂】畝傍
これは加藤殿

【加藤】畝傍
間違いない…
外部的損傷は一切ないが
内面に多大な痕跡が見て解る…

【優】斑鳩
(確かに…何て酷い事を
何とか方法があればな…)

【加藤】畝傍
優！儂が心の"扉"を
開けるので急いでビスマルクの
心を解放して来い！

【若菜】綾崎
その様な事が可能なのですか？

【加藤】畝傍
お嬢さん！儂には出来る…！
そして､その元を取り除く事が
出来る人物は…優！御前だ！

【優】斑鳩
俺が

【加藤】畝傍
左様､御主の内面的能力は
凄まじいモノがある…
一時期､仙女(※那由多)が
憑依していた事も頷けれる…

【優】斑鳩
解りました！早速…
ビスマルクの精神内に！

【高千穂】畝傍
待て一人で行くのも
何かと不備ではないか？

【若菜】綾崎
私がお伴に…

【優】斑鳩
よし､行こう！若菜！

【加藤】畝傍
後､螢丸は？

【涼風】綾崎(斑鳩)
こちらに！
兄さん！どうぞ！

涼風から螢丸を預かり…

【優】斑鳩
代わりにこれを渡しておく

涼風に鶯丸を預ける…

【傑】冶納樹
優！若菜さん！気を付けて

【優】斑鳩
ビスマルクを元の姿に
戻せる様､行って来るよ！

加藤さん！お願いします！

【加藤】畝傍
健闘を願うぞ！

優と若菜は加藤の"力"により
ビスマルクの精神内へ
潜入する事になった｡

果たして無事に元通りに
出来るのだろうか？

続く

※：那由多
過去､優の幼少期にある事件後
から憑依し､瑪瑙の一件迄
共に過ごした仙女｡
瑪瑙と共に元の世界に帰り
現在は優には憑依していない｡
但し､左手に残る特殊な"力"は
那由多が残してくれた｡

101kb

side萌奈香は介入なしでお願いします。

‐串間編、side萌奈香‐
‐歌‐

………………………………

‐箱館基地、港湾‐

萌奈香：……あそこ、なんか大きい工事してるみたいだけど、何だろう？ま、私には関係ないかな？……。

…………(自然と涙が…)。

初霜：あれ？萌奈香ちゃんだ。ちょっと行ってみようかな？

萌奈香：………。

初霜：萌奈香ちゃん？隣いいかな？

萌奈香：あっ、初霜ちゃん…うん、いいよ。

………………………………

初霜：そっか…あの時の記憶がまだ少し残ってるんだ…。

萌奈香：うん…でも電(奏)ちゃんや隼鷹さん、それにお母さん達のおかげで大分消えてきたんだけど、一部がまだ片隅に残ってるんだ

初霜：そっか…。
…………
ねえ萌奈香ちゃん、私と一緒に歌わない？

萌奈香：えっ？もしかして、あの鎮魂曲？

初霜：違うわラジオでよく流れる曲。たくさんあるけど、歌える数は…ちょっとかな

萌奈香：…例えば？

初霜：うーん…選曲センスないけどこんなのとか


♪若い希望も　夢もある
箱館駅から　湯の川へ
紺の制服　身につけて
私は箱館の　バスガール
発車オーライ
明るく明るく　走るのよ♪

ていうやつ

萌奈香：希望と夢か…持ってない人っていないよね？まだまだ若いし

初霜：
ねえ、続き一緒に歌お？
私の後についてくればいいよ

萌奈香：私に…できるかな？

初霜：もちろんささ、立って立って♪

萌奈香：うっ、うん…。

初霜：いい？いくよ？せーのっ…

♪昨日こころに　とめた方
今日はきれいな　人つれて
夢ははかなく　破れても
くじけちゃいけない　バスガール
発車オーライ
明るく明るく　走るのよ♪

♪酔ったお客の　意地わるさ
いやな言葉で　どなられて
ほろり落とした　ひとしずく
それでも箱館の　バスガール
発車オーライ
明るく明るく　走るのよ♪

萌奈香：３番はちょっとアレだったけどね

初霜：萌奈香ちゃん、歌ってね、周りの人だけじゃなく、自分自身も明るくなれるのよ

萌奈香：そう…なんだ。

初霜：うん♪それがわかったら、もう１曲歌う？

萌奈香：歌う♪ねえ、この歌知ってる？

初霜：あっ、知ってる！これなら問題ないね

萌奈香：じゃいくよせーのっ…

………………………………

萌奈香：このあと初霜ちゃんから飴もらったけど、喉にスッゴい効いた
歌を歌うのも悪くないね♪

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>>95〔第三勢力側視点編〕

・千篤と財前

【英道】千篤
何ヘイゼルが落ちた

【参謀】千篤
はい…冶納樹と交戦の末…
ビスマルクも行方知れず
恐らくは捕まったと…

【英道】千篤
クソっ役立たずばかりだな

【我魔】
荒れておるな…
短気は好機を逃すぞ

【英道】千篤
我魔何しに来た

【我魔】
千篤様が心配でな…

【英道】千篤
(嘘をつけこいつめ)

【刀舟】斑鳩
英道様！只今戻りました

【英道】千篤
おぉ刀舟
御前は頼りになる

どうだった？

【刀舟】斑鳩
優は中々の強者…
油断ならぬ所です…

【英道】千篤
ぬぅ優め
財前の肩を持ちおって

【我魔】
貴様が嘗められてる証拠だ！

【刀舟】斑鳩
我魔それ以上口出しすると
容赦しないぞ…

【我魔】
ふぉっふぉっふぉ♪
もう口出しはしないさ！
儂は最後の手段の為に
彼処へ行くからな…

我魔は我が目的地へ

【英道】千篤
我魔を復活させたのは
間違いだったな

【刀舟】斑鳩
英道様！儂が戻る途中…
良いものを…

【英道】千篤
流石は刀舟！でかしたぞ！
こいつを餌に
財前をおびき出すか！

その頃､財前は…

《佐世保鎮守府》

【球磨】磯男
優提督…遅いクマ

【那珂】恩田
慌てる事無いよ
きっと皆に引き止められて…

【瑞穂】斑鳩
財前提督！食事を♪

【赤城】斑鳩
わぁ♪です

【財前】
私も頂こう球磨！
腹が減っては戦は出来ぬと
先人が言っていた…

腹ごしらえも大事な事だ

【球磨】磯男
瑞穂！頂くクマ

【瑞穂】斑鳩
沢山ありますから召し上がって
……あら

【赤城】斑鳩
っお水
ゴクッフウッ
余りに美味しかったから
沢山頬張ってしまって

【羽黒】雛
慌てて食べなくても
まだありますから

【財前】
(うん出来れば彼女達を
巻き込まなく事を
解決したいモノだがな…)

そんな時間を過ごしながら
優を待つ財前達だった…

続く

49kb

>>182
繋ぎます。

‐串間編‐
‐覚悟はできています！‐

………………………………

‐大浴場前‐

武蔵(畝)：そう……指揮官は常に先頭にな。今は好きに、させてやってくれ。皆と飲みたいのだ。


竜：そうだな。………俺は提督室へ戻る。長官を。

武蔵(畝)ああ。……？

‐提督室‐

竜：………敵に渡ったら一貫の終わり……か……。
渡る前に自ら破壊……暴走したらどうなる？無になったら行動不能になってまた全ての棲艦を破壊しなきゃならなくなる。

………………。

そうか！敵に渡らなければいい。ただ、かなりの覚悟がいるが、背に腹は変えられない。やるか！

………………………………

‐整備工廠‐

竜：浪速！折り入ってたのみがある。

浪速：おっ、珍しいでんな司令官が依頼なんて。

竜：このスイッチを左腕に仕込んでくれるか？あと、安全装置スイッチもだ。

浪速：相当重大なものでんな？

竜：最悪の場合、左腕ごと吹っ飛ばす！たぶん同じものは作れないはずだ。

浪速：左腕失ったらリスクはでかいですよ？

竜：覚悟はできている。腕がない生活はずっとやってきた。

浪速、２つのスイッチを外して装着してくれ。

浪速：……わかりました！取り付けにかかります！

竜：すまんな…浪速。

この装置を左腕に付けておけば問題ない…

‐２時間後‐

浪速：終わりましたで。夜の営み用２つと入れ換えときましたさかい。生活面では問題ないです。

竜：わかった。ありがとう！浪速！

………………………………

これで竜の左腕は更に重要性を増した。
続く

69kb

>>180続き。
田沢
お〜し、作業止め〜。
今日はご苦労様。明日も頼むぞ！。
さぁ！皆、疲れた体を癒してくれ。

作業員
先ずはメシだお！って、まだか。

作業員
なら俺は風呂だ！。

箱館基地には温泉もあるのだ。

畝傍
う〜〜極楽、極楽。
「花咲山=ラバウル」を思い出すの。

作業員
その名、懐かしいな……あんたもいたのか？。

畝傍
……！……まぁの。

作業員
おらぁ、かつてラバウルに居ただ。深海の奴等に囲まれて、もうだって時にな、でっけえ軍艦が来てくれてな。
確か大和……だったかな？。

畝傍
……(あの時か)。

作業員
で、おらぁ助けてくれた海軍さんの為に働きてぇって今の田沢社長に拾われた。
あんたもその口だろ？。その身体を見ればわかる。
でもその傷で良く生きてたな。

畝傍
まぁ…家内が護ってくれた。

作業員。
そうか。良いお守りを貰ったな。
さ、出るか。のぼせちまう。

信濃
皆さぁん！食事の支度が出来ました。

作業員
お！やっとか。さ！爺さん行こうぜ。
早く行かないと若いのが料理を空にしちまう。

畝傍
んだなぁ〜出るべ。
あ！串間提督。
今宵は秋刀魚でありますか？。

串間提督
オウ！……！って…。
ちょう…(武蔵が止める)。
長官…？。

武蔵
そう……指揮官は常に先頭にな。今は好きに、させてやってくれ。皆と飲みたいのだ。
続く。

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543kb

>>178続き。
田沢(ゼネコン王)
お〜し作業かかれぇー。

こうして地下船渠改造工事が開始された。

ラ號
いくよぉ〜それぇ〜。

忽ち崩れ拡張される岩盤。それを運ぶ作業員達。
妖精も手伝う。

作業員
オウ！トカゲの姉ちゃん、それ貸しな。

作業員
そうだ！お嬢ちゃん達(箱館基地妖精)は小さいのだ。

作業員
さん、頑張るね。

畝傍
儂も若い者には負けられん！。皆と同じ道を目指す！楽しいのぉ。
今宵は皆と飲みたいの。

作業員
お、嬉しいね。であんた誰？見たことないさんだな。

作業員
誰だって構うか！。ここに居るのは皆、仲間だ！。同じ目標を目指すなそうだろ？さん！。

畝傍
(有り難いのう。こんなでも、役に立つ)
オウ！儂もp(^-^)qぞい！。

田沢
畝傍の奴、何処へ？。あ！いたいた…何であそこへ。おぉい…！。

武蔵が田沢を止める。

武蔵
改造の計画は出来てるのだろ。ならば長官の好きにさせてやってくれ。

田沢
…改良案の決裁を貰いに来たのだが。串間提督は不在なんだ。

武蔵
どれ、見せてくれ…ホウ。長官ならば休憩時間に此処に来る。
そして「そうせい」と言うのだろうな。

大和は残土を「マクロマシン」で小さくしていて手が離せず武蔵が代わりに此処へいた。やがて、休憩時間に。

畝傍
体を動かすのはイイ。
お？田沢、ダウした？。

田沢
これを見てくれ。

そこには一大地下要塞の
(マクロマシンに瞬間物質移送機の設置も含め、単体での移動も可能にした)計画書が。

畝傍
ウム……実現すれば北の護りは安泰だな。
そうせい。

武蔵
な、言った通りだろ？。追加資材の発注は彼に頼め。宜しく手配してくれる。

一方、帝都の波乱財閥。

ギャリソン(秘書)
万丈様…これを。

波乱万丈(畝傍友人)
ホウ……。ギャリソン、任せる。物資の手配と配送を抜かり無く頼む。

ギャリソン
心得ております。では早速に。
明智様、敵の不審な動きにはよしなに。

明智小五郎(畝傍友人)
任せたまえ…と言っても、暇してるがね。
あぁ…二十面相とやりあってた時が懐かしいな。

明智は物流から二十面相のアジトを見付けていたのだ。
故に波乱財閥の動きを見て居る者=敵。
こうして箱館基地の地下要塞は着々と工事が進んだ。

お〜さん。話がでかくなってしまいました。

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