鳥取県警、白鵬を聴取へ　貴ノ岩「硬いもので殴られたが、何で殴られたか見てない」

大相撲の横綱・日馬富士が平幕・貴ノ岩を殴りケガをさせたとされる事件で、貴ノ岩は「硬いもので殴られた」などと話し、何で殴られたか見ていないことが、捜査関係者への取材でわかった。
関係者によると、日馬富士は、鳥取県警の任意の事情聴取に対して、「ビール瓶では殴っていない」と話している。

一方、被害届を出した経緯もわかってきた。
捜査関係者によると、貴ノ岩は、先月２６日に鳥取市の病院で頭部の割れた傷の治療を受けた後、巡業に参加した。その後、先月２８日に広島市の病院で「頭部割創」の診断書を取り、翌日、師匠の貴乃花親方と２人で鳥取警察署に出向き、被害届を提出していたという。
鳥取県警は九州場所が終わるのを待って、同席していた横綱・白鵬などにも事情を聞いて経緯を詳しく調べる方針。

◇ネットでは「貴ノ岩が星の売買を拒否したからフルボッコされた」といった意見も

◇「僕は先輩と違って、マジメに相撲をやってんですから！」
このひと言に日馬富士は怒髪天。ビール瓶で一撃を食らわせ、馬乗りになってさらに殴った……というわけだ。
貴乃花親方は現役時代に八百長なしのガチンコ力士で鳴らしただけに、弟子のなれ合いにも厳しい。そんな親方の教育もあって、貴ノ岩はモンゴル勢と距離を置くようになった。
説教中にスマホをいじっていたとはいえ、それだけで横綱がブチ切れるわけがない。暴行に至った背景には、モンゴル人力士ならではの深い闇がある。（ゲンダイ）

◇２０１１年に発覚した八百長事件でモンゴル勢でも引退勧告を受けた力士がいたことから、若手はことさらガチンコを徹底しようとする。だんだんと世代間の溝が深まっていた。
今回の事件は、単なる突発的な事故では片付けられない、モンゴル勢内部の「溝」の存在を裏付けている。（週刊ポスト）