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W&A社の経営戦略部の事業部長を務める南野の秘書として潜り込んで一年。全然進まない開発に彼女の所属であるDN社から圧力をかけられ始めていたが、半年前に行った大幅な体制強化により遅れを少し取り戻しつつあった。資料を持ち、佇む実凛の視線の先に居るのはSEとして半年前からこのプロジェクトに参加しているサクライだった。彼が、DN社への情報漏洩を知った南野が政府に頼み込んで派遣させた政府直属組織の諜報員であることを実凛は掴んでいた。しかし、彼女は焦るどころか国の要人に関する情報を彼から聞き出しDN社への土産が増える事に喜びを感じていた。彼を此方側へ堕としてさえしまえば、自身がDN社からのスパイである事を隠せ、社内でより身動きが取りやすくなるだけでなく、国の重要機密事項である要人に関する情報も手に入れる事が出来るのだ。実凛の評価が上がるのは間違いない。そんな打算を考えながらもそんな事は噯気にも出さず秘書としての業務を全うする為にサクライへと近づく。 「…こちら、本日の会議の資料でございます。随分と難しい顔をされていましたが…あまり無理をされないで下さいね?」 資料を手渡すと、微笑みと共に労いの言葉も掛ける。さりげないボディータッチも忘れない。…と見せ掛けて、彼のスーツの胸ポケットにメモを滑り込ませた。当然、そのことにサクライも気付く。チラリと実凛へ視線を向ける彼に意味深な微笑みを残して去る実凛。資料を確認するフリをしつつ胸ポケットに入れられたメモをサクライが確認すると、綺麗な字で文字が綴られていた。 会議が終わったら内密に第二資料室に来て頂けませんか。部長に関してのことで少しお話があります。サクライさんにしか相談が出来なくて。お願いします。 実凛
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飛幡城
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