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S再会!Kとリーマ 「おや、リーマさん?これはお久しぶりですねぇ」 ふわんとした風と共に、やはりふわんとした感じの声がした。 「え?あ!カカカカカカカカシカシ…」 リーマ、マゴマゴモードパートU。現れたのは常闇の衣を冒険者モードにして纏っている少年モードのKだった。 「あっマスターだ! あれ?」モグモグを止めたリリーが可愛く小首を傾げた。 「またショタモードですねー。その姿の方が若干暗殺リスクが低くなるからですかねーもぐもぐもぐもぐ…ぐっ…詰まった!何故か綿菓子が詰まったぁーうぐぐぐぐぐぐぐっっ」 「なんで綿菓子が喉に詰まるんだよ。…仕方ねぇなぁ、ほら!」 バスッ!!− ティアがルリカの背中を軽くチョップ!…軽く? 「グググ…ハァ…☆☆☆☆〜」 「よし、これで治ったろ?…ん?ルリカ?おい…」 ルリカ臨死体験中− そして泡を吹くルリカの傍らでアタフタするティア。 間もなく天に召されるルリカをヒョイッと持ち上げる者がいた。 「も〜仕方ない子ねぇ〜。ほらお目覚めのチュ〜」 ブッチュウゥゥゥゥゥ〜〜 ジュル〜〜〜〜 暫し時が止まって〜 スッポンッ!! これはディープな人工呼吸による蘇生術!…のはずだ。 「がはっっ はふっ ぜぇぜぇ あれ?ダネッちゃんはどこに!?」 「良い夢見たみたいね」 ルリカを抱っこしているのは、スラッと執事風の服を着こなしている長身の女…いや女性風のメイクと髪型をした魔族だ。 「おやセコムンさん。なんで貴方がここに?」 抱っこされたまま何故かウットリと魔族=セコムンを見つめるルリカ。 「護衛よ。カムア君のね」微笑み、そしてウインクを一つ。 「あれ?アッシュさんは?こういう時の護衛って、よく白服のアッシュさんがしてなかったっけ?」 「マスニーの護衛なら我々もしてますよー。リオリオ?なんでこっち見ないんですかー?」 疑問をKに尋ねるリオに、抱っこのまま腕を振って抗議をするルリカ。 「アッシュには別件で動いて貰っています」 端的に回答するK。危険度Sと考えられる潜入捜査だったが、リオ達が心配するといけないのでこれは伏せておいた。 「それだって我々もやれますからねー?リオリオー?」 ルリカはまた少しだけ駄々をこね、そしてぐるんと顔をKに向けた。 「マスニー?我々に任務は?まさか無いと?無かったら、やけ食いしますよーー」 脅迫?いや純粋にやる気から来る質問だった。珍しくプンプン顔になるルリカ。 「ルリカ達には、ここで最高難度の総合任務をお願いします」 「さ…最高難度ですと!?」 「ええ、黒服団全員で挑んで頂く任務です」 ぴょん!ぐるぐるぐるぐ!(三回転半)シュタ!(着地) セコムンの慈愛の抱っこから芸術点100点で抜け出したルリカはいい顔でKにウインクをすると、シャキーンと敬礼をした。 「では任務の詳細をお聞きしましょう!その難度SSSの任務の詳細をね!」 「やる気ですね。助かります。お願いしたい事は予選後に居住区を貰ってからになりますから、団員の方にはその旨をお伝え下さい」 らじゃ!と一礼したルリカは、ぴょんと飛び上がると再びセコムンの腕に戻る。 「それにしてもセコムンさん。今日はメイド服じゃないんですねー」 「ああ、好きな服だけどね。あれだと動きにくいから」 それで執事服を参考に服を新調したという。 「ほら、言っといた方が良いぜ」「そうなのです。タイミングが大事なのですよ」「ほらほら、リーマさん」真面目な話が一転、賑やかな声援と共にリーマがKの前に押し出されてきた。 「あ、あ、あの…かかかカシム君」 「あ、リーマさん。似合ってますよ。聖騎士の制服。本当に良かったですねぇ」 ニコニコ顔のKだったが、リーマと言えば「似合ってますよ」の辺りで石像になっていた。 「まぁ、たらしさん。ムマ」 ひょこっとポケットサイズの美女が常闇の衣から顔を出した。マジックを愛するナイトメアである。いつもはビックリさせようと特別製のラピスラズリに潜んでいるうちに寝てしまい、修羅場に目覚めるというのがお約束の彼女であるが、今回は計画的に潜んで付いて来ていた。 「…まぁ、Kがたらしだというのは否定しないが、なんでお前がここに?」 ジト目でメアを見つめるのは、親友のティアである。 「前に来たときは酷い目に遭ったからな。僕は今回、観光で来たんだ」 メアもまたウツロイシティの事件に遭遇していた。戦闘力が皆無の彼女は周囲の状況を完璧に把握する事と、研鑽を続けているマジックの技術で困難を克服したが、その心臓に悪い状況は間違えなく酷い目であった。 「じゃあ一緒に観戦しようぜ♪」 「うん…それはいいんだが…」 笑顔の親友にメアが少し歯切れ悪いのは「また何か怖いことに巻き込まれるのでは無いか」という不安からである。 「とりあえず僕は明るいところは苦手だから、これにて失礼するよ」 メアの体がもわんと煙上になって消えた。Kの常闇の衣に仕込んだラピスラズリに戻っただけであるが、こういう演出もマジシャンであるナイトメアこそである。 「慌ただしい奴だなぁ」 ティアはそう言って苦笑するが、なんだかんだと良いコンビである。
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