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B召喚魔法陣 ”キィィィィィィィン” 現在絶賛掃除中!で空いているホールのスペースに召喚陣が描かれていく。 「おお!これはこれは♪」 嬉しそうにそれを見つめているのは決闘を申し込まれたK本人である。 大型の召喚陣、かなりの魔素コントロール力がなければ成し得ない高度な術式であった。目の前の少年はこれを無詠唱で行っていたのである。 「笑っていられるのも今のうちだ!見てろよ?」 ぬんっ!と気合いを入れるJ。すると召喚陣から恐ろしいほどの魔素が放出し始められる。 「な… これは!?」起き上がるルリカ。 「…おめざだね?ルリカ。そして恐らく減俸ものだよね」 「ダネッちゃんはどこに?」リオのツッコミも把握できないほどの寝ぼけ状態であった。 ”がっっ!” 「…目ぇ覚めたか?」寝ぼけるルリカの頭を、どこかで見たように片手でキメたティアはそのままルリカをJの魔法陣の方へ向ける。 「ああ、大丈夫ですよ」警戒しているティア達に笑顔を向け「それにしても驚きました。成長しましたねぇ…」 まるで親が我が子の成長を喜ぶが如く、大型魔法陣をKはしみじみと見つめている。 「フッ これを見ても笑っていられるかな?」 「な… こいつは!?…なんですかね?」驚愕するルリカ、それでもボケは忘れない。 「あのね…これは… …アウルムさんが詳しいはずだよ」ボケを被せる事になったリオ。 ただこれは致し方なかった。それくらい魔法陣から発生する魔素が凶悪で。そしてそれを発している魔物が姿を現したのだから。 「あ これは… ラゴーア!?」その顔は動物で言えばライオンであった。しかしその巨大さは… 「ラゴーアって… アルソッ君みたいなライオンヘッドの亜種かなにか?」 「いえ、亜種じゃなくて…」 「上位種だ!」リオの問いにアウルムが答え終わるより早くJがドヤ顔で宣言を始めた。 「俺はお前の友達とやらより上位種の魔物と契約をしている!わかるだろう?お前に勝ち目はなーーーーーい!」 ビシッとKに指を指すJは楽しそうに確信した勝利の笑みをこぼした。 「いやあ〜 驚きました。こんな小さな魔法陣しか描けなかった君が…」 うんうんと頷きながら、KはJの描いた召喚陣へと歩いて行く。 「あ、マスター!近づいたら危ないんじゃ…」 「んー 大丈夫…かな」心配するリオに笑顔で返すと、Kは魔法陣から顔を出すラゴーアのところまで行って中腰になると、ラゴーアに一言二言話しかける。 ”ひゅん”顔を引っ込めるラゴーア。 「あ!なんで顔を引っ込めるんだ!?出てきてこいつのライオンヘッドを… あれ?」 Jが話し終える頃には召喚陣そのものが無くなっていた。
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