スレッドへ戻る

[410]SHIRIAI
emoji[clock]02/13 08:33
【妄想小説 11 】

『ロボットの野望』


この男がドスケベである事は察するに余りある程の顔つきなのだが、生きてきた25年間のうち、女性から「好き」と言われた事がただの一度さえ無いという事実が、ムッツリという言葉がこの男を言い表わすために存在するのだという確たる証拠になっている。

しかし、そんな男にも取り柄があって、工作の出来は他の追随を許さない程の腕前なのである。
24歳の誕生日の夜、結局誰からも祝いの言葉を貰えなかった事で深い哀しみに暮れ、大声で泣きながら男は決意した。
「僕はロボットになって人気者になってやる!」
発想が随分とズレているのだが、これが後にとんでもない成功をもたらす事になる。

25歳の誕生日、精巧なロボットの着ぐるみが完成した。男は早速ロボットになりすまし、パリのパサージュへと向かった。道すがら、男は民衆の好奇の視線の的になった。パリでは丁度、ロボット映画『偉大なるトボー』が公開され、善玉ロボットのイメージが定着していたのである。ロボットはカフェでも人気者になった。パリジャンヌ達は、男達が怪訝そうに制するのも聴かず、駆け寄ってロボットの体を我先に触るのである。

そして男は妄想の世界で血迷いながら決意した。
「僕はこのままロボットになって、美しい女の子と結婚する!」

画像サムネイル99kb画像サムネイル87kb

[削除|編集]

スレッドへ戻る
パンス党画像掲示板
掲示板カテゴリ検索
[アダルト]総合 写メ/ムービー
雑談/その他 体験談/小説

無料レンタル動画まとめe-Movie
無料レンタルBBSebbs.jp