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昼下がり/黒服団詰所内/ルリカの執務室 「平和ですが……少し退屈ですねー」 「そんなに退屈〜? 愛玩動物〜」 140にも満たない身長に小柄な体格、くせっけのある茶色い髪のボブカット。 一見しては黒服達の統括どころか、黒服にも……成人にも見えない女性―― ――ルリカ・アマカイはぼそりと呟く。 ルリカほどではないが、それでも145センチにも満たない。 そして気だるそうな表情に、語尾を伸ばした独特な喋り方をする、1度見たらある意味で忘れなれない女性―― ダネル・エイミー・キリングの髪を綺麗にカットし終えるとテーブルのコーヒーに目いっぱい手を伸ばす 「ダネルさん……そろそろちゃんと名前か団長と呼んでくれませんかね」 「そんなことより〜この本〜知ってる〜?」 ルリカの注意など何処吹く風という様子のダネルがテーブルの上に広げたのは1冊の本―― ――最近街で売れているという、所謂“怪奇現象”が纏められた珍しい本。 「活版印刷の向上も相まってよく売れている……噂本ってやつですよね?」 「それが〜噂じゃ〜ないみたい〜なんだよ〜」 ダネルは本をめくると、栞が挟まれたページ―― ――“人面シリーズ”と書かれたページを広げる。 「人面……シリーズ?」 「そうそう〜。その中の〜“人面キメラ”が〜よく目撃されるんだって〜。もしかしたら〜工房みたいな〜ものも〜あるかもだって〜」 「……わかりました。早速、準備をしましょう」 「それとね〜」 自分も若干の興味をそそられた。 しかし、そんなことは口にせず、準備をしようと立ち上がると、再びダネルが口を開く。 「グローザと〜アキュラにも〜話したら〜。暇つぶしだ〜って、先に向かったよ〜」 黒服は暇人の集まりなのかと、ルリカは肩を落としながらも、出発の準備を始める。
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