コピー
番外編 懐かしき 「一将提督は天照にも参加していたのだったな?」 一将「ええ、当時はもう負傷して額と左目に包帯をして声も枯れていましたが」 翔鶴「パイロットの数は手慣れ1に対して新兵70の比率だったらしいですね」 奏「それがどうかしたの?」 右目の包帯を触れながら当時の一将提督を鮮明に思い出せたからだ 「引き返す準備をと小声で具申した提督を殴ったあげく叱りさらに上に報告した...」 奏「え...」 奏は驚いていたが一将提督本人は経緯を知ってる本人だが翔鶴まで落ち着いておかわりを注いでるのには流石に驚かされた 翔鶴「提督らしいですね?」 奏「な、なんで?」 一将「長門さん、経緯を話さないと奏さんが気まずくなるよ?」 「そうだったな」 十年前 横須賀 大和『これより天照が発令されました。皆様には私達の盾となり死守していただきます』 私はこの時、初陣を迎え頭上を守る部隊、350名の顔を見たがどれもあどけなく、居なくても変わらない、装甲と対空砲火で凌ぎきれるとたかをくくっていた。その中で異質だったのが今の一将提督だ 部隊単位で整列してるなかで、たった一人でマフラーで顔が半分隠れ、額と左目に包帯を巻いて立っていた 『彼わ?』 陸奥『さぁ?確か空母から取り上げ組みたいね。腕章からするにね。私達の担当みたいね』 『貴様、前に出ろ。』 ?『はっ...』 『所属わ?部下はどうした?なぜ居ない?』 ?『赤城第1遊撃隊、デルタ分隊所属。部下は空母決戦、撤退戦、艦隊血戦で死にました。故に居ません』 『こんなにいるのにか?』 ?『新人では居ない方がマシです。』 『生意気な』 ?『この戦い、勝てるとお思いでしょうや?』 『何?勝てるに決まっている!これで行く末が決まるのだ!』 ?『それは《長門》として?個としてでしょうか?』 『...艦娘としてだ!』 ?『辿り着くすら無理だ。弾を節約し燃料も少しでもいいですから予備を。我々ごと叩き落とし是が非でも逃げてください。さぁ殴って叱りつけ報告を。勝てばよし、負けてもこれで従順とまだ甘くされる』 陸奥『な、長門?』 『負けた時を考えるとは帝国海軍としてあるまじき行為!付け上がるな!立て!その意気地を叩き直してやる!』 私は容赦なく殴った。多分、戦艦として新人パイロットに舐められたくない、誇りを失いたくなかった 翔鶴「...」 微笑みながら私や奏にも変わりを入れてくれた 奏「結果わ?」 「悲しいかな、雲が低く厚い曇天だ。対空は無に等しかったよ」 『どうなってる!数が違う!押されている!』 陸奥『後続の扶桑、山城、比叡が炎上してるわ!』 大和『武蔵、大丈夫!?』 武蔵『赤く目立つようにすれば良かったか?』 空は一方的に叩き落とされ、逃げ惑いなぶり殺しにされる機体が大半だった。 陸奥『長門避けて!』 『この程度でっ』 私は魚雷を受け第2砲搭すら使用不可能にされた。大破続出だった 金剛『長門!また来マース!!!』 私は死を覚悟したよ。爆弾倉を開き、理想な角度で回避が間に合わないタイミングで排煙を狙ってきていた 《俺が殺る!機銃を続けろ!!!》 味方の弾幕、それも殺し間に飛び込み自らも右肩に被弾しながら戦っていたよ ようやく撤退が命じられたのは航空部隊250機、比叡、山城の戦死が起きてからだ 奏「誰にやられてたんですか?」 一将「確か、長門さんか金剛の7.7oだったかな?分からないな」 翔鶴「悪運はあるんですね」 「撤退の最中だが、一将提督は墜落したようだがどうしたのだ?」 「燃料が切れて無人島付近に墜落したんだよ。浜しかない最悪な場所だったがな。ヤシの木一つありゃしねぇ」 奏「良く無事でしたね?」 一将「敵の勢力が増したから助けなんて来るわけないし機銃すら撃ちやがらない。水すら困ったよ?トイレはお察しだ」 「どうやって助かった?」 一将「地獄すら満員だったんだろうよ?たまたま偵察できた潜水艦が飛ばした策敵機が俺を見つけたから潜水艦に拾ってもらえて帰れたよ。比叡、山城、扶桑の戦死、パイロットの全滅の知らせに死ねた方がよかったと心底嘆いたよ」 奏「でもこうしてまた会えるんだから不思議な巡り合わせですね」 一将「単に奏達や家の艦隊が運悪く俺に引き付けられてるだけだな。」 あの時、私が聞きたかったことがある。一将提督にしかきけないことだ 「大鑑巨砲は終えてしまったのだろうな」 一将「長門さんらしくない。航空部隊の時代も巨砲も終わって新しい戦いになってる」 長門「それは、なんだ?」 一将「お分かりになりませんか?翔鶴、長門さんの手をとれ」 翔鶴「はい」 柔らかい笑顔をした翔鶴が私の手を両手で包んだ 「?」 奏「やっぱりそうか」 一将「お分かりになりませんか?」 翔鶴「私達は近付かれたらまかされます。ですが空の脅威を打ち払い護衛を引き剥がすくらいはできます」 古きを壊し新しきを創り破壊と創造者しつつ良きものは遺す 何かを成すものは 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、坂本龍馬ら幕末の偉人達、板垣、桐生明日香や一将提督のような人物なのだろうな。長生きはしそうにないな 「自分も顧みるんだぞ?」 一将「...お前達の未来に乾杯ってな」
スレッドに戻る
飛幡城
掲示板カテゴリ検索
[アダルト]総合
写メ/ムービー
雑談/その他
体験談/小説
無料レンタル動画まとめ
e-Movie
無料レンタルBBS
ebbs.jp