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日付変更直後/ルブル市内/演劇場近くの宿 (ドッペルゲンガー……目撃はあれども単純に双子の可能性もありか……) マッチとユーが寝静まった後、ドライゼは街で手に入れた噂本をぱらぱらと捲る。 双子という文字がたまたま目に入ったドッペルゲンガーの説明を読むと、ふと視線を感じた気がして振り返る。 仲良く同じベッドで眠るマッチとユー……そして、その足元に立つ、視線の主。 「っ!?」 ユーと全く同じ姿の存在が、しーっとジェスチャーをしながらドライゼを見つめる。 ドライゼは驚き叫ぶのを咄嗟に口を抑えて我慢する。 完全に頭が理解を通り越し、軽いパニック。 とりあえずはユーと同じ顔、体の存在を抱きかかえ、急いでお風呂へと向かう。 「お兄ちゃん、乱暴だよ?」 頭の中に響くほどの心臓の音を落ちつけようと、何度も何度も深呼吸をする。 「……君は誰だい?」 裏返りそうな声を無理やり押さえつけ、何とか出た言葉に、目の前の存在はニコリと笑う。 「お兄ちゃんは本を読んでたよね? ドッペルゲンガー……」 「……ユーのドッペルゲンガーだっていうのかい?」 「そうだよ。だから……」 目の前の存在は、首を傾け、再びニコリと笑う。 「目的も……わかるよね?」
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