コピー
自分が幼いころの……特に小学生の半ばまでは、父母の仕事の関係で、夏休みは祖父母の家に預けられことが殆どだった。 その時ぐらいしか長く遊べない従妹、大きな祖父母の家の屋根裏探検、私は毎年そんなことをしながら、遊ぶことが案外好きだった。 その日も、私は『屋根裏探検隊をしてくる』と祖父に伝えると、祖父は水筒を用意し『怒られるからおばぁばには秘密な』と言って、屋根裏への階段を降ろしてくれた。 その日は今と比べればそこまでの気温ではないのだろうが、肌が照り焼けるような暑さの日だったのは覚えている。 しかし、屋根裏に蒸し暑さはなく、少しひんやりとしているような気もした。 幼いころの私はそんなことに何ら疑問も抱かず、屋根裏に仕舞いこまれた古い家具の中から珍しい物はないかと探していた。 きょろきょろ、懐中電灯で辺りを照らしながら、周囲を見渡していると、ふと何かが光ったように見えた…… 私は其の光の元へと身をかがめ、周囲の物の間を掻き分けて進んでいくと、私は思わず悲鳴を上げてしまった。 色白を通り越し、真っ青で不気味に発光するうつ伏せの女性……そんな存在が目に入り、私は全速力で屋根裏から飛び出ると、祖父の胸に飛び込み泣きじゃくった。 その後は泣き疲れて寝てしまったのだろうが、その時のことや、あの女性のことを祖父に伝えたのかすらよく覚えてはいない。 しかし、私は其の日から屋根裏探検を止めた事だけは、今でもしっかりと覚えている。 今では祖父母の家は、祖父母が父母が建てた二世帯住宅へと引っ越したことをきっかけに解体された。 もちろん、私の見た死体とも思えたものが出てくるハズもなかった。 ただ、あの時の真っ白な、この世の物とは思えない女性の顔は私の脳裏に焼き付くだけでなく、頭蓋の内側にこびりつくように残っている。
スレッドに戻る
☆グラビアBOX☆
掲示板カテゴリ検索
写メ/待ち受け
動画/ムービー
音楽/エンタメ
雑談/その他
趣味/スポーツ
無料レンタル動画まとめ
e-Movie
無料レンタルBBS
ebbs.jp