‐物 語 集・六‐







艦これオリジナルストーリースレ、その6です。


実際に実装されてる艦娘の他に、多彩なオリジナル艦娘や艦隊が登場します。


笑い有り、涙有り、18禁有り、興味が有る方は1度見に来てくださいね。


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ωお〜ω◆6CqiNAyrec
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※200いただきます※
<怒り>前編
叢雲(・・・此奴ら・・・。)
(叢雲、拳を握りしめ、苛立ちを隠せず、その苛立たしげに大淀に打電。)
『オオヨド テレビ ラジオ カズマサ フリニオイコマレツツアリ ソウキュウ ニ キュウシュツ』
叢雲「これで良し・・・。」
大将「貴様はどこの所属だ?この場所の腕章ではないな」
叢雲「わからないなら絡まないで頂戴。汚らわしい手で触らないで。私に触れるのは彼だけ、そして私の部隊だけよ。」
大将「我が部隊に来い、朝から夜までたっぷり可愛がってやるぞ?無能な提督に仕えるよりマシだろうよ。」
叢雲「・・・何ですって・・・!今なんて言ったの・・・!!」
大将「無能の提督に移動されたのだろう?なら無能だろう。」
叢雲「お前みたいな奴に彼を悪く言える権利は無いわ!!絶対にアンタのような奴の所になんか行かないわ!一生言ってなさいよ!!」
大将「その強がりがいつまで続くかな、見ものだな。」
(叢雲、殺意すら覚えるがぐっとこらえる。)

(明日香、長門は鳥の沖ノ島に来ていた)
明日香「・・・あった、この写真。」
長門「海軍大学時代の写真か。」
明日香「ええ。これが佐世保に居る古賀に見せれば、きっと他の情報も引き出せるでしょうね。」
長門「?武蔵と大淀から打電?・・・明日香、一将提督がラジオやテレビで不利な状況に追い込まれているようだ。時間があまりないようだ。」
明日香「ふん、大衆を味方につける気ね。クズはどこまで行ってもクズね。・・・さあ、次よ。タウイタウイね。」
(タウイタウイに飛んでいく。)
長門「随分広い場所だな」
明日香「いろいろ改造したのよ。・・・案内するわ。こっち。」
(タウイタウイの地下へ。自身の部屋に入る。机の引き出しを開ける。)
明日香「・・・あった。」
(自作のケースに入った、大事にしまってある万年筆、そして無名の短刀。)
明日香「これを取りに来た。・・・何してるの写真なんか見て。」
長門「お前の、桐生家のご両親か。それに奏とお前か。」
明日香「ええ。・・・もう戻ってくるつもりは無かったけど、生前の私は固執していたからね。・・・さ、行くわよ。さはらはるにね!」
(長門、写真を机に戻し、そのままタウイタウイを発つ。)

(さはらはる)
明日香「これは見てられないわね。」
長門「・・・・・・」
(司令室からは不快なテレビの放送。ラジオも一将を貶す罵声が続く。)
長門「・・・・・・」
明日香「部隊には・・・あ、そう。妙高型、マリアナ、空母3隻に神通、五十鈴。ふん、汚い連中め。」
長門「・・・・・・」
明日香「見に行くわよ」
(明日香、妙高型、蒼龍、葛城、赤城、神通、五十鈴の順に見て行く、順々に長門の拳が震えて行くのがわかる、そして叢雲を発見する。)
叢雲「長門・・・!?」
長門「来い。」
(長門の声が怒気に満ち溢れている。)
叢雲「覚えておきなさい、お前の出る幕は無いわ。・・・長門が来たならね。」
大将「お、おい、貴様、待て!!」
(長門、叢雲を連れて明日香と合流し歩みを進める。司令室で3人を発見する。)
長門「・・・翔鶴、瑞鶴、大鳳。」
翔鶴(一)「長門さん!それに明日香さんも・・・!?」
瑞鶴(一)「長門!明日香・・・!」
大鳳(一)「あ・・・!」
(翔鶴、瑞鶴、大鳳、長門の傍に寄り添う。)
大尉「何だ貴様・・・?貴様、まさか桐生明日香・・・?いや、そんなことはどうでもいい、我らの未来の部隊を返せ!」
長門「・・・何を言ってる?この部隊は真田一将提督の部隊だ。転属届が出たのか?異動届でも出たのか?」
大尉「真田はただの裁かれる愚か者だよ!そんな奴に提督なんて勤まらねぇ!なら俺たちが面倒見てやるのが一番だろうが!!」
長門「何を言ってるのかが分からないな。早くこの不愉快なラジオを止めろ。テレビの報道もだ。」
大尉「はっ、何を言い出すかと思えば。何もわかってないな。処刑するなら大衆を味方につけておけば怖いものは何もない!しかも一将はただの犯罪者だ。味方になる奴の方が気がしれねえな。」
長門「・・・・・・」
大尉「それに、アイツがいなくなれば、この部隊すら俺たちの物だろうが!こちらはただの道具なんだからよ、建造すりゃなんでもいいんだよ!!」
長門「・・・私達は人間だ。お前らはそんな当然なこともわからないのか?」
大尉「はぁ?人間だァ?寝ぼけてんじゃねえよ、その口を閉じねえならお前も犯してやるよ、無能な提督の配属が嫌だからここに来たんだろうが!?道具が生意気言ってんじゃねえぞ!!」
長門「・・・・・・」
(その言葉で長門の中で何かが音を立てて切れた。)
長門「・・・私を本気で怒らせたのはお前が、お前達が初めてだッ!!奏の事を無能と言った!!私達の友を侮辱した!!そして一将提督を侮辱した!!許さない、お前達だけは許さない!!私が殺人者になってもお前達だけは全員許さない・・・ッ!!私の手で全員全滅させてやるッ!!!」
(長門、今までに聞いたことのない、怒り狂った声で叫び、走り出す)
翔鶴(一)「な、長門さん!!ダメ、駄目です、やめてぇぇぇッ!!」
(翔鶴が叫ぶ、長門、拳を降り出す。大尉に拳が当たる瞬間、何者かによって止められる。)
明日香「・・・長門、落ち着きなさい。」
長門「明日香、貴様・・・ッ!!」
明日香「お前は奏を照らす光でしょう、なら、お前が闇に堕ちる事は無い。闇に堕ちるのは私だけで十分。奏を光で照らしてあげて。」
長門「・・・・・・!」
明日香「・・・長門は他の艦娘を守ってあげなさい。・・・私が相手になってやる、堕ちる所まで私は堕ちるまで。奏を苦しめ、一将も傷つけ、彼すらも犠牲にし弔うつもりもないならもう未練はないわ。・・・誰が無能だって?よく聞こえなかったわ。もう一度言ってくれる・・・?」
大尉「・・・ッ?!」
明日香「ほら、早く言えよ。早く言えって言ってるんだよ!!誰が無能なんだよ!!戦場に出たか!?傷ついて涙を流して、心も、体も削られた男も知らないくせに誰が無能か言ってみろってんだよ!!目も手足も、血をも失って、病に侵されて無実の罪で捕えられて、見捨てられて命を落として、それなのに勲章の一つも、賛辞の言葉一つもない!!あるのは排除する意識と組織だけ!!私の命も私の心も全て奪った!!私が、私がお前達を全て殲滅し排除してやる!!早く、早くかかってこい極潰し共、俗物共ッ!!!」
叢雲「・・・明日香・・・アンタ・・・」

(明日香の叫びは、怒りに満ちた声は、さはらはる全域を揺るがし、建物も大きく揺れた。)

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[199]一将◆UBn5Ujw3LA
emoji[clock]09/04 18:50
外伝 改心

提督には逸話が沢山ある。体の傷は直せて当たり前、見えない傷が一番気付いて治さなければならない。口癖だった。
着任したときも五月雨が転んで頭にお茶を被っていた。怒ったことはないらしいんだ。聞いてみたら

崇史「お茶がかかっただけじゃない。怒るほどじゃないよ」

とニコニコしていたんだ。そして数ヶ月後

崇史「あれ、時雨?いきなりそんなに大金を下ろして何か買うの?必需品なら経費で下ろすよ?」

「ち、違うんだ。仕送り、そうお父さんに仕送りするんだ」

お母さんが亡くなってお酒に貯金まで使い果たして身売りを言われたけど艦娘になったお金を全額送る約束をしていた

崇史「なら僕がだそう、時雨のは大事に持っていなさい」

「で、でも!」

崇史「僕は用事があるから出掛けるけど入れてたら目の前で定額制貯金に入れてもらうからね?」

「わ、分かったよ」

まだこの時、僕の家に言ってると思わなかったんだ

崇史「...(なるほど、奥様を亡くして気力を失ってしまったのか)。時雨のお父様、このままでは早死にして本当においしなお酒を知らずに無くなってしまいますから控えませんか?」

父親「うるせぇ!医者に指図される筋合いはないんだよ!」

「この霞酒を控えると誓うなら差し上げます」

父親「ま、幻の酒、三國安寧じゃねぇか!わ、分かったよ!誓うよ!」

「...ただし、破ったらお金も送らせませんし酒もなし。誓いますね?」

初めて軍人の身を護るために相手を撃ち抜くそんな眼差しで見詰めて

崇史「じゃこれで失礼します」

数ヶ月、これを繰り返していたんだ

崇史「お父様は整備士らしいですね」

父親「ああ...」

崇史「お散歩に行きませんか?」

優しく話し、世間話をしながら軍港のドックにつれてくれば艤艘が傷付き、中には破壊され、負傷や落命した艦娘が運ばれたりまた身に付け出撃していく姿を目の当たりにして

父親「こ、こりゃ...」

崇史「これが現実です。ご息女様も命を懸け戦いに赴き傷付きながら生還しそしてお父様に仕送りしてるんです」

父親「...俺は何をしてんだぁ...年端もいかねぇちいせぇのも戦ってんのによ。頑張れよ!死ぬんじゃねぇぞ!頑張れ!頑張れよ!」

静かに涙を流し声を震わせ、ぐったりし搬送待ちで寝かされている艦娘に近付き声を懸けていた

崇史「大丈夫です、艤艘は逝ってせんからここを痛いでしょうけどしっかり押さえて上げれば。大丈夫だよ?直ぐに診て貰える。匙を投げたら僕が助ける。一緒に付き添うから諦めちゃダメだよ?」

傷付近の動脈をしっかり押さえ自分も血で汚れながら的確に処置し温かな笑みで恐怖を和らげ気を強く持たせていた

父親「先生、お願いだ。酒はもう金輪際一滴も飲まねぇ!だから艤艘整備で雇ってくれ!頼む!装備不良なんかじゃ誰も死なせねぇ!」

崇史「分かりました。僕が話をつけておきます」

僕が知らない間にそんなことがあったらしい。それからは少ないお金をやりくりした仕送や手紙が来るようになったんだ

崇史「本当に大切なものは以外と近くにありすぎて見えないんだ。どんな毒草も近くには中和する草がある。そして特効薬になる。僕はなにもしてない、お手伝いをしただけだよ。治療は治りたい意思のお手伝いにすぎない。酒じゃなく一番いい薬を紹介しただけだよ」

後で提督にきいたらにこやかな笑顔を浮かべなにもしてないと小さく首を振り、小さく左胸にてを当てた

崇史「治りたい、助かりたい、失ったのを取り戻す。これだけでいい。その純粋な思いこそが治癒に繋がるんだよ」

提督はそう言いながらまた五月雨が持ってきたお茶をかぶることになったが「ご馳走様、次はゆっくり飲みたいからおかわり」と撫でながら言っている姿だったがいつまでもこの光景を見ていたかった

 

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[198]一将◆UBn5Ujw3LA
emoji[clock]09/04 18:03
世間では8年前の話題がニュースやラジオを賑わしデモや署名が起きていた

《大量虐殺》《艦娘に対する性的暴行》《捕虜に対する人権無視》

アナウンサー《次のニュースは8年前、容疑者の海軍真田一将大将の行った深海の出現の混乱に乗じた大量虐殺です。罪のない人を子供を含め殺害...》

ラジオ《さらに艦娘に対する性的暴行の数々許せませんよねぇ?》

海軍刑務所前

「真田一将を死刑にしろ!」
「娘を返せ!お前に殺されたんだ!」
「ジュネーブ条約はどうした!」
「命懸けで戦う艦娘に対する仕打ちか!恥を知れ!」

刑務所内

刑務官「聞こえてるかぁ?大将さんよぉ?」

倒れている一将の腹部を蹴り上げ気絶から叩き起こしバカにした笑みを浮かべ

「ああ、良く響いてる。一部は雇ったな?俺は《在日はガキと親族含め》結婚した恥知らずな日本人すら血祭りにしたんだからな」

どこまでも残忍な笑みを浮かべ、血を吐きながら病で目は見えないが濁った眼差しで笑って

刑務官「テメェの嫁がおとなしく委ねてりゃ良い生活できたんだぜぇ?ほら、囀ずれよ、俺のために抱かれてくれぇてなぁ!」

「そうか、屈してないのか。流石、俺なんかを愛してくれた女性だ。でなきゃ助かったら目の前で頭をぶちまけてやる」

思った通りくっさず凛としてる姿が浮かび、筋を痛められ激痛で動けないが自分の艦娘達に心から賛辞を送り初めて此処に来て声を上げ笑えた

刑務官「この野郎...」

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[197]nagato
emoji[clock]09/04 16:22
<未来の子>
明日香「・・・・・・」
(明日香、顔についた返り血を海水で洗う。)
長門「終わりましたよ」
(長門、孤児院の名取に伝え、警戒をしながら一緒に外に来る)
元名取「あ、貴女達は一体・・・?」
明日香「先程もお伝えした通り、私達、いえ、主に私がとある友人、冨塚崇史大佐、彼の資料、そして情報を探しているの。でもさっきみたいな奴等が彼の情報を操作して消去したり、改竄したりしている。私は彼の真実を知りたい。そして、彼が残し、無実の罪で裁かれようとしている、彼の友人を助けるためにこうして動いているの。」
元名取「冨塚、崇史さん、ですか。それなら私の方にも資料があります、きっと貴女方が居なければこの場所はきっとより多くの危険に晒されていたでしょう。どうぞ、こちらへ。」
(名取に案内され、孤児院の中へ。多くの子供たちが無邪気に明日香や長門の傍に集まって来る)
男の子「お姉ちゃん背が大きいね!僕も大きくなるよ!」
長門「元気にしているんだぞ、君なら大きな子になる。」
女の子「・・・・・・」
(女の子が明日香の上着、返り血が付いて赤くなった提督の上着をぎゅっと握って明日香の傍から離れない。)
明日香「・・・・・・」
(明日香、自分の上着を脱いでその子にかけてやる。女の子と同じ目線になるように座る。)
明日香「あげる。私の事を忘れないで。貴女が提督、というものに興味を持ったのかしら。なら、負けないようになさい。天才なんて目指す必要はない。貴女が出来る事をして、たくさん知識をつけて大きくなりなさいね。でもね、人を無闇にやっつけたり、悲しませたらいけないわ、約束よ。」
女の子「・・・約束。」
(女の子、小さく頷く。)
明日香「良い子ね、こんなボロボロになっちゃったし汚いけど、貰ってくれる?」
(女の子、小さく笑んで頷く)
明日香「じゃあ、これもおまけに持って行って」
(提督の帽子を女の子の頭にかぶせてやる)
女の子「!」
長門「おい、いいのか」
明日香「ええ。私はもう提督じゃあない。吹雪からしたら提督なんでしょうけど、一艦隊を持っているわけじゃあない。なら、この世界を切り開き幸多い未来の子に託した方がいい。私の、提督という役目はもう終わってるの。崇史がいたらきっと笑うでしょうね。」
女の子「・・・名前、聞きたいの」
(小さい声で女の子が聞く)
明日香「上着にも帽子にも書いてあるけど、よおく覚えておいて。」
(明日香、そっと立ち上がり、女の子に背中を向ける)
明日香「私は桐生明日香。この世界に産まれた一人の提督。艦娘を愛して、共に生きた人間。素敵な男の子に恋をして、愛して、弟と生きている。」
女の子「・・・桐生、明日香、提督・・・。」
明日香「この未来は貴女や君達のような若い子達が闇を払って進んでいくのよ。私に会いたいなら、大きくなったら、アメリカのビキニ基地においで。」
女の子「ビキニ、基地、アメリカ・・・。」
明日香「命は大事にしてね、約束よ、お嬢ちゃん。」
(そう言って長門に合図を送り、名取を追う)
女の子「・・・・・・」
(女の子は嬉しそうに、その赤く染まってしまっている上着と提督帽子を着た。ぶかぶかだが、明日香の優しい匂いが残っていた。)

(奥の部屋)
元名取「あら、明日香さん、上着と帽子・・・」
明日香「ああ、一人の女の子にプレゼントさせてもらったわ。汚いしボロボロになったけど。勝手なことしてごめんなさいね。」
元名取「いえ、有難うございます。元気に生きてくれるのであれば結構ですよ。・・・これです、これが私が持っている資料です。」
明日香「そんな大事な場所にしまってあるなんて誰も思わないでしょうね。」
(仏壇の位牌、そこから資料を取り出し明日香に渡す。)
元名取「それと、崇史さんに推薦された少将が山口県にいらっしゃいますよ。ええと、お名前は井上康成さんですね、行ってみてはいかがですか?何か知っているはずです。」
明日香「ありがとう、また戻ってきてもいいかしら」
元名取「ええ、どうぞ来てください。待っていますから。」
(資料を持ち、長門と共に一旦孤児院を出る、紹介された場所へと向かって行った。)

(山口県のとある場所。)
明日香「・・・何にも残ってないじゃない。先を越されたわね。」
長門「前に行った佐世保は大丈夫だろうか。」
明日香「あれだけ脅したのよ、向こうに行ってみてアイツらが居たら容赦なしに潰してやるわ。・・・また孤児院に戻りましょうか。」
長門「・・・仕方あるまい。」
(再度孤児院に向かう)

元名取「あら、お早いお帰りで・・・。」
明日香「何も残っていなかったわ。・・・殺害された後ね。家も焼かれてた。」
元名取「そ、そんな・・・!?」
長門「・・・何か、冨塚崇史提督について、知って居る事があれば、知って居る範囲でいいので是非教えて欲しい。」
元名取「・・・わかりました、私が当時まだ艦娘、名取だった頃、ある噂があったんです。」
長門「噂?」
元名取「上官の方が懸命になり、喉から手が出るほど欲しがった情報も資料も金庫には残っていなかった、と。冨塚崇史さんがきっと生き延びて、監視の目を掻(か)い潜(くぐ)って持ち出し、どこかに身を隠しているんじゃあないか、と。」
明日香「・・・資料の持ち出し・・・?」
長門「その噂を決定づける証拠みたいな、記録のようなものは?」
元名取「残っていません、記録すら残っていないんです。けれども、崇史さんはとてもお優しい方でしたから、たくさん助け、かばって下さる方もいらっしゃったでしょう。」
明日香「・・・今となっては捜索は出来ない訳だわ。見つけられないはずね。」
長門「どうする?」
明日香「・・・一つだけ行ってない場所があるじゃない。誰にも詮索されず、保存するには持って来いな場所が、ね。」
長門「どこだ?」
明日香「さはらはる。あの場所の資料室なら、一将なら絶対に誰にも渡されないような場所に隠しているに違いないわ。」
長門「なら丁度いい、次に行く場所もさはらはる・・・」
明日香「いや、二か所寄る場所があるわ。」
長門「?」
明日香「彼の写真を預かる為に鳥の沖ノ島。あと、タウイタウイ。あるモノを取りに行く。」
長門「一将提督の方は間に合うのか。」
明日香「大淀から連絡ない?」
長門「特別ないな。」
明日香「なら大きく目立った動きは無い。奴らもきっと一将の情報収集や無罪のでっち上げに時間がかかっているんでしょう。急ぐわよ。」
長門「お邪魔した、このまま無事に生きてくれ。」
元名取「有難う、またこちらに来ることがあれば是非立ち寄ってくださいね。皆さんでお待ちしていますから。お茶も出せずすみません。」
明日香「いいえ、大丈夫よ。また来ることになるでしょうから、末永くよろしくね。」
(そう言って孤児院を出ようとする)
女の子「あ、あの・・・っ」
(明日香の背中に声がかかる)
明日香「あらお嬢ちゃん。見送りに来てくれたの?」
女の子「な、名前、伝えてなかったの・・・。覚えて、ほしいの。」
明日香「勿論。貴女の名前、教えて?」
女の子「く、黒羽、黒羽朱音(くろばあかね)、です。」
明日香「黒羽ちゃんね。いつかまた会いましょう、美人さんになりなさいね?」
(明日香、黒羽の頭を撫でて、そのまま長門を連れてさはらはるへ飛んでいった)
元名取「宝物が出来たね」
黒羽「・・・はい。」
(黒羽、ぶかぶかの明日香の提督服を愛おしそうに握りしめた。)

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[196]たわし
emoji[clock]09/04 09:08
>>188斑鳩優編〕

・認識

《資料室》

【優】斑鳩
成る程、雛提督の父上
磯男提督は我魔から預かった
極秘資料の内容を解読した後に
雛提督や家族の傍を離れ
身を隠す事にしたのか…
しかし…ここにある書類に
我魔が探している書類の内容に
ついての記載は一切ないな…

という事は、磯男提督自身が
持っている可能性があるな…

コン♪コン♪

【優】斑鳩
はい!開いてますよ

【瑞穂】斑鳩
お待ちどう様です

息抜きにを持って来ました

【大和】畝傍
優提督!私も瑞穂さんの
お手伝いを♪

【優】斑鳩
瑞穂!有り難う♪

大和さん!お久しぶりです
畝傍長官は?

【大和】畝傍
旦那様は武蔵達と共に
貴羅の奇襲に備えての一手を

【優】斑鳩
そうでしたか…それならば
大丈夫ですかねぇ…

もし何かあれば直ぐ様
長官の元へ駆け付けて下さいな

【大和】畝傍
はい!解りました

それよりも何か解りました?

【優】斑鳩
はっきりとした事は
解ってないですが…

雛提督の父上に会ってみないと
事が進まないですね

【大和】畝傍
そうですか…
優提督!雛提督やお父様の事…
私からも宜しくお願いします

では…私はショートランドの
警戒をする為に行って来ます

大和(畝傍)は優達の元から
離れて行った…

【瑞穂】斑鳩
素晴らしい艦娘さんですね♪

【優】斑鳩
さて!残りの分も暗読して
次の行動を考えるか

こうして、優と瑞穂は
また書類の暗読に
集中する事にした…

次回スレに続く

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[195]一将◆UBn5Ujw3LA
emoji[clock]09/04 01:05
外伝

「明日香さん、卒業おめでとう!あの長門型戦艦、陸奥さんに乗艦なんて凄いじゃない!」

明日香「そう?崇史はなんで五月雨?あれ、駆逐艦じゃない」

「小回り聞くしいい娘だよ?今日は渡すものがあるんだ」

明日香「捨てるかもだけどなに?」

虎がうっすらと影彫りされ漆塗りされた万年筆を送り

「いい、明日香さん。刀より筆。剣よりペンだよ。釈迦に説法だけど、戦術は戦略に負ける。戦略は軍略に負ける。軍略は政略に負ける。なら政略は?」

明日香「腐敗?」

「引っ掛けだよ?自滅、さ」

明日香「....」

崇史「いい、戦いは既に机上から始まるんだ。戦わずして勝つことが上の上なり。戦いになれば神速を尊ぶべし。」

明日香「孫子ね」

「だから戦わずに歯を食い縛り目を固く閉じて耐え、数年か何年も先に大勝利することも大切だよ?虎は千里を行き千里を帰る。御守りにして?後はこれ!」

小さな短刀を手渡し

明日香「無銘じゃない。こんなゴミ」

「僕の亡くなったお母様が頼んで打って貰ったんだ」

明日香「!!?こんなの受け取れないわよ!」

「胆力がはね、御守りや厄除けになるんだ。絶対に、絶対に死んじゃダメだよ?明日を今日を生きたくても生きられない人は沢山、沢山居たんだ。帰りたい、苦しいよって」

明日香「崇史、あんたまさか...」

「約束したよ?もし再開出来たら太刀を用意しておくから!」

それから数年後、太刀を渡す暇も会う暇も殆どなく計画を知り数日後、命を落とすことになる

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[194]一将◆UBn5Ujw3LA
emoji[clock]09/03 22:44
外伝 数年前 鎮守府

崇史「お誕生日おめでとう、時雨。」

「あ、提督。うん、ありがとう」

僕自身ですら忘れていたのに誕生日会を開いてご馳走も沢山あった

崇史「誕生日プレゼントは何がいい?」

誕生日会まで開いてくれて、お父さんまで改心させてくれただけで胸が一杯だったけどどうしても欲しいものがあったけど手に入らないと思った

「どうしても欲しいものがあるけど無理だよ」 

崇史「時雨、普段から我慢してばかりなんだからたまには我が儘を言ってもいいんだよ?プレミアムものでも交渉して...」

「そんな物じゃないけど提督からしか手に入らないものなんだ」

崇史「それはなにかな?」

「て、提督のか、懐中時計が欲しいんだ。でもダメだよね...ごめん、浮かれすぎてるよね」

崇史「いいよ、上げるよ。僕のお父様が亡くなるときに常に時を刻むように持たしてくれたけど時雨こそ持っていた方がいいね」

「そ、そんな大事なものなんて言っておいてだけど貰えないよ!」

崇史「いいんだよ、その代わり絶対死んじゃダメだ、命を大事にして1分でも長く時を刻むんだよ?」

「で、でも!」

その時、膝を屈め満面の笑みを浮かべ頭を撫でて貰った。温かくて優しい笑みで

崇史「僕は時雨達に守ってもらってる。なら時雨はそれを御守りに持っていなさい。きっとどんな苦境からでも帰って来れるから」

「ありがとう...」

ところどころ傷付いているけど提督の時を刻み側にあった時計。

僕は彼が大好きだった。皆も大好きだった、常にこんな感じでにこやかで、物腰も柔らかくてアイドルのようだった

提督のためなら地獄にだっていつでも赴く、誰もがそう思った。そんな提督も初めて怒鳴ったときがある。夕立が単身で深く斬り込んだときだ

夕立「夕立突撃するっぽい!」

崇史「ダメだ!戻って!」

夕立「素敵なパーティーっぽい!」

夕立は大破したが撃沈多数をあげたんだ

夕立「提督さん、誉めて!誉めて!」

崇史「....」

夕立「て、提督さん?」

崇史「君は何を考えているんだ!死んだら100隻沈めようと万を沈めようと意味がないんだよ!そんなのは戦果とは呼ばない‼死にたがりだ!」

夕立「う...く...ご、ごめんなさ...」

崇史「心配したよ...夕立を失うかと思って怖かったよ...もうしないで?お願いだから」

なく夕立をしっかり抱き締め頭や背中を撫でていた。

提督は本当に誰にでもいつでも優しかった。大敗し酷い敗けをしても手当てをしながら『いきてかえってきてくれてありがとう。次こそは勝とうね』って

偉い人に楯突いた霞や曙を庇ってぶたれ殴られても謝って『君達の発言は正しいよ。でも聞く相手か見極めなきゃ馬のみみになんとやらだよ?』っていうだけだった


僕含め皆、提督が大好きだった。

このまま時が止まればなと思った。

鳥の沖島後

「アルバムと提督の日誌にファイル...みんなのは持ちきれない、か。...泣いてる場合じゃないね」

そして荷物をまとめ一将少佐の下に向かい編成されたんだ

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[193]畝傍◆0wPxleoBgw
emoji[clock]09/03 22:15

>>189続き
「財前艦隊と武蔵の奮戦」
武蔵
よし、奇羅艦隊の眼が財前艦隊に向いたな
ラ號、行け!亀狩りだ

ラ號
(@^▽゜@)ゞ。

ラ號は一隻ずつ潜水艦をチビチビと喰らう。
しかし…奇羅艦隊は財前艦隊補足に夢中になり気付かない。
やがて財前艦隊が戦闘海域へ接近。奇羅を追尾していた武蔵は浮上。

奇羅
後方に武蔵だと?。
いつの間に……まぁ良い。先ずは武蔵を血祭りに上げてやれ
最強戦力を先ず潰す!。

畝傍(武蔵座乗)
ほう…こちらに向いたか。合戦の指揮は武蔵に任せる。存分にやれ

武蔵
了解(@^▽゜@)ゞ。
通達!先ずは私が敵を引き受ける
北上さんと大井さんは「隠密統制魚雷戦」を。
摩耶さんは艦隊の対空防御を。
日進さんは全機体にて先ずは私の弾着観測を。
願います
ラ號!残ってる亀共を一気に殲滅しろ!

財前艦隊とラ號
(@^▽゜@)ゞ。

武蔵
フッ……一対多数か。腕がなる
(何より長官と一緒に)
やらいでか!。

奇羅
ふん!たった一隻で逃げもせず挑んで来るとは…奴はバカか?。
まぁ海と空から数で揉み潰してくれる
楽しませてくれよ。航空隊、発艦!
いたぶりまくり武蔵の外装を引き剥がせ
捕獲して、ジックリ可愛がってやる

武蔵
弾種、三式弾!目標敵戦艦。初弾観測急斉射撃!奴等の眼を潰せ!
撃ちぃー方ぁ、始め!。

武蔵の射撃は日進の観測機からの正確な緒元により、初弾から命中。
忽ち敵戦艦の観測機器は機能停止。

奇羅
何と!この距離で
ええい!間合いを詰めろ!。

武蔵に迫る奇羅艦隊。
それを追う財前艦隊。
海中で潜水艦を殲滅するラ號。
接近中の御織近衛艦隊は撃破された潜水艦をボチボチ回収。
更にその後方には…箱館基地から戦闘海域に急行する軍艦筑後!。
そうした状況下で……。

畝傍
…妙だ…奴はあの貴羅なのか?。斑鳩提督から聞いていたのと何か違う
続く。

たわしさん…貴羅には、ガマが作ったクローン(弟)がいた!との設定です。使わせて頂きました。

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UA:301SH
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[192]畝傍◆0wPxleoBgw
emoji[clock]09/03 22:14

>>175関連
新見
先輩、ショートランドのお方様の電文を受信
!?。

真田
薫、どうした?。
(電文綴りに眼を通す)
ムウ…不味いな

新見
私もそう思います
敵陣営が傍受して解読したら……

真田
解読は無い!絶対に
しかし…勘の良い奴なら御館様の動きに気付く恐れがある。
全く…あの方は時々無茶をなさるから

新見
如何されますか?。

真田
如何も何も無い。「常に最悪に備えよ」だ
薫、串間提督に連絡を。

箱館基地の埠頭にて。

串間提督
新見さんから話は聞きました
此方はガレリイ技術長官も来られたのでです。存分に

真田
申し訳ありません
片が付きましたら戻ります

軍艦筑後は箱館基地を出て奇羅艦隊との戦闘海域へ。

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UA:301SH
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[191]ステラスキー◆BPxI0ldYJ.
emoji[clock]09/03 20:53
>>186
伊勢:提督初春さんから入電です
「我レ、深海棲艦ノ艦隊ト遭遇。現在、旭日艦隊ガ迎撃ニ向カイ、コレト交戦中。
遠征艦隊ハ退避シツツ、目的地ニ向カウ。」
以上です
大瀧提督:敵艦隊の編成は多いが、日本武尊たちなら大丈夫だ。
とは言え、油断は禁物だ。
旭日艦隊に打電
「深追イヲ禁ズル。敵艦隊ノ撃退ヲ優先セラレタシ。」
以上だ。
伊勢:了解、送ります

これらの通信を、傍受していた者がいた。
箱館での任務を終えて基地に帰投する途上の、畝傍提督を載せた筑後だった。

真田:提督。
この近くで、大瀧提督の旭日艦隊が、深海棲艦と交戦中のようです。
いかが致しましょうか?
武蔵:こっちは箱館での仕事でクタクタなんだぞ?
ちっとはあたしらを労れよ
大和:と言っても、行かれるんでしょ?あなた。
畝傍:判っておるのぅさすがは我がKaじゃ
武蔵:のろけてる場合か
畝傍:真田くん。進路を変更だ。
真田:(ため息)……、判りました
操舵手、面ぉ舵ぃ〜〜
操舵手:ヨーソロ面ぉ舵

日本武尊:富嶽、行くぞ
富嶽:応

深雪:え武尊さんが、沈んだ
三隈:大丈夫だよ
武尊さんは「潜水戦艦」だから、潜る事が出来るんだよ。
深雪:武尊さん、凄っごい

富嶽が囮魚雷を放ち、深海棲艦を混乱させる。
ヲ級空母郡のド真ん中に飛び出した日本武尊が、刀と電磁誘導砲で瞬殺。
大鳳と龍驤が発艦させた雷電と飛燕が、既に出撃していた敵機を撃墜。
深海棲艦を次々に攻撃し損傷を与え、撤退させていった。

深雪:…………、凄い……。
三隈:深雪私たちも魚雷を撃って、止めを刺すよ
深雪:が、かってんだい

と言って魚雷を撃った深雪の視界の隅に、何かが入った。

深雪:ん?あれは……、

目を凝らすと、それは別の深海棲艦の艦隊だった。
しかも、遠征艦隊の方に向かっている

深雪:初春さん別動の深海棲艦を確認
そちらに向かっています
初春:何じゃと
雪風:初春さん確認しました

見ると、編成は先ほどの深海棲艦ほどでは無いが、今の自分たちの戦力と比べれば明らかな差があった。

初春:仕方がない
雪風最上迎撃戦用意
信濃、あきつ丸、神州丸は、退避行動を取りつつ、現海域を離脱せよ

続く。

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